ここ数年、秋のイベントに毎年お招きいただく保育園に「おもちゃの出前」。
積み木コーナー、ゲームコーナーに貸し出し用のおもちゃを提供し、おもちゃ販売もしました。
コロナ以後、人数制限のため2部制にしたり、配慮しつつも、園内全てを使って親子でたっぷり遊べる素敵な催しです。
赤ちゃんから卒園生(兄弟姉妹)まで幅広い年代のお子さんと保護者が楽しげに部屋を回って遊ぶ様子を見ながら、いくつか感心したことがありました。
ひとつは、お子さんたちが本当に嬉しそうにしていること。
ゲーム遊びや積み木遊びが日常の園での生活にあるのが分かります。
「これ、知ってる!」と言って、お父さん、お母さんにゲームの説明を一生懸命するお子さんや、積み木遊びにお父さんを誘いながら、「こんなこともできるよ」と得意そうに積み方を見せるお子さん。
お父さん、お母さんも子どもたちの声や表情をしっかり見て、子どもと一緒に遊んでいます。
そしてやっぱりみんな嬉しそうで、見ている方も幸せな気持ちになりました。
もうひとつは、後になって気づいたのだけど、保護者の皆さんがスマホをチェックしたりする姿を見なかったこと。
これって、ある意味今の時代、奇跡のような瞬間じゃないかって、帰り道ふと気づいて、ひとり感動していました。
先日、保育士さんの研修会でメディア講座をさせてもらい、後半の話し合う時間(グループワーク)で「メディアが子どもに及ぼす影響を保護者にどう伝えるか」とか「保護者自身がメディアとの関係を見直してもらうためにどうするか」がどこのグループでもテーマとなっていたことを思い出し、あれ?重大なことに気づいちゃった。
もしかして、子どもを、子どもたち自身が「いきいきと遊べる子ども」に育つ手助けをしっかりやることで問題解決できるんじゃないの!!
本来、保育士さんの一番の仕事はこっちだもの。
子どもが変われば、親も自ずと変わるはず。
違うかな。
今、子どもたちが一日の大半を過ごすのは保育園です。
そこでどのように過ごしているか、子ども自身が主体的に遊びを創り出せる環境、或いはそうした力を引き出す保育が成されているか。
そこにもっと注視する必要があると気づかせてもらいました。
親子で楽しげに過ごす姿を思い出し、お邪魔した保育園が人気なこと、その理由が少し分かった気がしました。