ここあん便り

嫁のぼやき
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迎え団子

迎え団子

今年は長老さまの初盆で、仏様をお迎えする準備をしながらイロイロと思いを巡らす。 13日朝、いつものように迎え団子の準備をする、 団子は茹で上げたら熱いうちにきな粉をまぶして食べるのが好きだけど、仏さんにお供えするのは冷ますだけ。 いつだったかテレビで人気のだんこ屋が「団子は冷水に浸けて数時間おく」と言っていたのを思い出し、今回はひとまずつけ置くことにした。 「お待たせしました〜、迎え団子です♪」 そういえば、長老様の作る団子は小判型だったような・・・。 「万里子さんの団子が美味しいけん、つくってごいて」...

家族

夫婦だけの暮らしになって4日、やはり落ち着かない。牛乳や卵、パンに果物…ひとり分が残り続けるので、これからは買い物を控えないといけないな。長老様の様子が気になるけれど、いちいち問い合わせる訳にもいかないし、と思っていたら…病院から電話があった。「まさこさん、パンが食べたいと仰ってます。ですので蜂蜜を持って来ていただけませんか」「?」すごい!さすが長老様!意欲満々だ〜「いつもパンに蜂蜜をつけて食べていると言われて…」看護師さんの声は明るく、長老様が看護師さんと元気に会話しているのが想像できた。ああ、良かった〜 一安心。今頃、病院で蜂蜜を...

嫁は見た

最近の長老様、なにやら不穏な動き・・・。朝の日課、起きて洗面所で顔を洗うと、仏壇へ。それは長年続けていることだけど、仏間から老人車(これなしでは歩けない)を押す音がふっと聞こえなくなるのだ。老人車を押す音、それはシューシューカタカタという小さな響きと共に車の方向転換に伴うコトンコトンという音の連続音。長老様が今どこに居て、何をしているかが、この音によって分かる。近頃この音は、私のストレスにもなっているのだけど…辛抱、辛抱。97歳の長老様、ひ孫効果で頭の方は絶好調だが、足腰は徐々に弱っており、デイサービスの送迎時など介護士さんに両肘を預...

ままならぬ日常

手押し車(老人車)をそろりそろり、押しながらの足音が徐々にこちらへ近づいてくると、無意識に身構えてしまう。「まりこさん・・・」(ほら来た)さらに近くまでやって来て「あんな〜」(何故か耳元まで近づいて小声で・・・)「私の部屋のティッシュがなんなったけんな〜、また買って来てごいて」(あれ?ついこの前新しいのを買って渡したはず・・・)と思いつつ、ひとまず「はい、はーい!」(大きな声で元気よく)トイレットペーパー、ティッシュペーパー、更に訳あってトイレの手ふきタオルをやめたので手ふき用ペーパー等々が順々に、それもかなりなスピードで消えていく日...

介護

愚痴るほどではないけれど「どう老いていくべきか」を突きつけられる日々数年ぶりの介護認定調査を前に長老様はこのところ絶好調好調・不調の見極めは表情と日々の過ごし方不調の時はどことなく目の焦点がウロウロしており一日じゅうぼんやりと過ごす好調の時はちゃんと目が合いテレビを観る新聞を読む私は日中、留守する時間が多いので週二日のデーサービス以外はひとりで留守番(留守番が出来るのはすごいことなんだろうな〜)不調時は誰が来ても(ピンポン鳴っても)気づかない好調だと宅急便を受け取っていたり電話に出たり・・・お弁当箱(お昼の)を洗っていたり今朝も「今日...

家族の世話

成長していく人とその逆を進む人との世話をする。例えば食べること(食事)について離乳食以降、軟らかく煮る、とろみをつける、食べやすいように刻む・・・といった配慮が同じでよかった。(ただし味付けには調整必要)ところが・・・、一方は徐々に堅いものも噛めるようになり、他の大人とほぼ同じ形状でOKになってきた。しかしもう一方は、繊維質ほとんどNGとなり、離乳食中期に逆戻り?気づけば、卵豆腐、茶碗蒸し、温泉卵、湯豆腐を日々繰り返しているような・・・。皆と同じモノは、ほぼ食べられなくなった。排泄についても然りおむつにサヨナラしてパンツ生活で自律を成...

お先に失礼

最近、長老様ネタが登場しないなあ〜と思っている方もあるかしら?私自身、笑い飛ばせる心の余裕がないこともあるけれど、笑っていられない事態(とてもブログに書けない)も発生したりして、ちょっとなあ・・・って日々でございます。ひ孫効果により、頭の方は絶好調。なれど、色々あって、私、可愛くない嫁道まっしぐら。ついに、終い湯に入ることを止めました。長老様の前に「お先に失礼〜」と早々と入浴断行。(分かる人には分かる高齢者あるある)さらに、長年、夫と長老様の間で長年勤めてきた「通訳」、そちらも辞職。毎夜繰り返される「かみ合わない親子の会話」を辛抱して...

長老様とのバトル

我が家の長老M子さん、満94歳。ひ孫が生まれる前(1年前)、怪しかった行動(ぼんやりとして何日も風呂に入らない、着替えをしないでパジャマで過ごす…などなど)もすっかりどかかへ吹き飛ばし、絶好調。孫効果抜群で、孫の声を聞きつけると瞬時にリビングへお出ましになる。「ご飯よ〜」の声は2、3度呼ばないと聞こえないのに、ね。とはいえ、誰もいない時、足腰は弱っているので「一人で外へ出ない」を約束に自室でおとなしくしているはず。これまでに数回転倒しその度に骨折しているんだから、「転ばないように気をつけて過ごす」ということを生活目標(ケアマネさんによ...

リフレイン

「夢じゃあ、ほんのことじゃあわからんだいって・・・」で始まる94歳のつぶやき。「あんな、○○さんが来たと思え。あそこ(デーサービス)にな」そこで出会った人をかつての知り合いだと言い、それを繰り返し訴える。自分自身も半信半疑のようで「夢だあかなあ〜」などと言いつつ、そのことが頭から離れない様子で連日同じ話を繰り返す。昨年末に急逝した母も同じ話をエンドレスで語る癖があったが、こちらはまた妄想が加わり、聴くたびに話が膨らんでいき、黙っていると2時間でも語り続けるというエネルギーあふれるものだった。タイプは異なるけれど、二人の高齢者に共通する...