大好きな、佐々木正美先生の文章を読む。
「佐々木ノートNo,54 ”子育てのツボ”」
ひとつめ:お母さんとの関係
「まず先に、子どもの言うことを聞いてあげてから、こちらの言うことをきいてもらえるようにする。」(もの以外の要求)
ふたつめ:人間関係の中での相互依存
「一人で何かができるようにと育てていては自立はしない。安心して人に頼れる子にしなくてはいけない」
みっつめ:家庭をくつろぎの場、やすらきの場に
「どんなことがあっても、家庭はくつろぎの場にしなくてはいけない」
以前ある方に、佐々木先生の「子どもへのまなざし」をすすめた時、「何だか自分が責められているようで苦しくなった」と心情を打ち明けて下さった。
それまで私は、どなたにでも受け入れられる最高の育児書だと思っていたので少々戸惑った。
そして近頃はこう思う。
佐々木先生のおっしゃる人間関係、家庭環境を整えることは、もはや個人レベルでは困難な時代になったのではないかと。
昨夜から続く雨音の向こうに、辛そうな表情で子育てに取り組んでいた彼女の顔が浮かんだ。
今、どうしていらっしゃるだろうか。
いつか、心からの笑顔が見られることを願っている。