ここあん便り

若き親たちへ (1)親としてのカン

緊急のお知らせです。
明日、7月1日に予定されていたゲストデー「虫除けスプレー作り」はゲストの都合により延期とします。
変更日は7月19日(火)となります。
ゲストは来られませんが、ここあんは開いておりますよ〜。

近頃本棚から引っ張り出してきたのは河合隼雄先生の「こころの子育て〜誕生から思春期までの48章〜」
改めて読み直してみると、そうよそうよ!!って、私自身の共感モードにスイッチが入った。
Q&A方式の読みやすい本。河合先生の関西弁が所々に出てきて親しみやすさもあるしね。

Q9:いまの子育てで気になることといったら何でしょうか?
A:親としてのカンを磨くのをサボりすぎていることです。

ああ、よくぞ言って下さった。そうよ、そうそう!!全く同感!!
親としてのカンを磨くには、子どもと接する時間を多くして、子どもをよく見ているとだんだんと身についてくる。と河合先生はおっしゃっている。
「子どもを見る」そのことに尽きる、と私も思う。
子どもたちが叱られるとき、親たちは結果だけを見ていることが多い。
その行動に出る前の様子を見ていたら、子どもが何をしたかったのかが分かる。けれど、事が起きてから子どもを見るのではねえ、「どうしてこんなことするの!」って問いただされても、子どもは上手く説明できない。
カンの働く親であれば、「あらあら、大変なことになったね。ママがちゃんと見ていてあげなかったから悪かったね。」などと、責任を引き受けてくれるのだが。
子どもを見ていて理解できているからこそ、我が子が何をやりたかったのかを、たとえ見ていない場面であっても予測することができるのだろう。
今、子どもが何を求めているのか、何をして欲しいのか、何をやろうとしているのか。
それを、子どもの最も身近にいる親が理解してやらないでどうする。
こうしたカンを磨き続けておくことが、それこそ思春期の子どもとの向き合い方を助けてくれるんだよね。

さて、子どもの求めていることを理解する目(親としての)が育ったとして、それを叶えてあげるかどうか、そこはまた別の話でちとややこしい。
子どもの求めるまま、願うとおりにしてやればよい時期はおよそ1才位まで。その後は、良いこと悪いこと、出来ることできないことを繰り返し教えていく時期に入る。
この辺のことは、次回また。