ここあん便り

ねずみの教え

昨年から、小学校でのお話しの時間「トトロタイム」のトトラー(ボランティア)さんをしています。
1年生からはじめて、2年目の今年は高学年、何を読もうか、毎月悩ましいけれど、あれこれ考えるのもまた楽し!

今月、七夕の本を読もうと絵本をいくつかチョイスしていたのに、前夜、その絵本をここあんから持ち帰るのを忘れていたと気づき、大慌て!
さすがに深夜ここあんへ出かけるのも憚られるし、朝早起きして取りに行っても読み返して準備する時間まではとれそうもない・・・。

もうこれは、家にあるもので対処するほか無し。
絵本はあるけど、孫たちの愛読書的なのばかりで、6年生と楽しめるものが見つからない。
あーでもない、こーでもないと思案するうち、「あ!」とひらめいた。

この本なら、ちょっと面白いかも♪


エド・ヤング 作 藤本朝巳 訳 古今社 刊 「七ひきのねずみ」
古今社

この絵本は、メディア講座で紹介するためにいつも講座のカバンに入れている。
メディアリテラシーを理解してもらうのに役立つので、保護者向けに、耳で聞いて想像してもらい、小さなねずみになったつもりで考えてもらうのは面白い。

6年生なら、このお話しをどう考えるかな?
さらっと読めば4分ほどのお話しだけど、絵を伏せてゆっくり読み、2度目にヒントの絵を見せながら考えてもらうと、ちょうど10分位かかるかな、と予測。

6年生は、真剣に耳を傾け、考えてくれました。

ねずみのおしえが素晴らしいのよ!

情報を鵜呑みにしないで、自分の目であらゆる角度からしっかり見て考えて総合的に判断できる力を身につけなきゃいけないことを、ねずみたちは教えてくれるのです。

6年生のみんなのこれからに、ねずみの教えが役立つといいなあと願いつつ学校をあとにしました。

小学校では、ここあんへ通っていたお子さんがお姉さん、お兄さんの顔でそこに居たり、クラス担任の先生が、かつてお子さんと、ここあん”あぶぶ”に通って下さっていた方だったり、思いがけない再会もあって、なかなか楽しいです。