ここあん便り

おもちゃは誰のもの

おもちゃ屋をはじめて6年、おもちゃ屋としては”まだまだ”だけれど、”希に”頼りにして下さるお客さまがあって、何とか続けています。

”希な”お客さまというのは、ネットなどでなく実店舗で実際に見て、触って、確かめてから購入したいという方のことです。
こういう方々は、おもちゃ好き(積み木好き)で、私などよりその筋の情報をお持ちなので、種類や値段、新作情報などよくご存じです。
あちこち探し求めた末、ここあんにたどり着く方もあったりします。
また最近は、ネット上で「入荷待ち」「在庫無し」の表示が増えているらしく、「○○社の○○ありますか?」みたいなお問合せも少なくないです。

ここあんでは、お時間の許す限り、アトリエでおもちゃに触れてもらい、誰のために何をお探しなのか、伺うようにしています。
どんなことでもそうですが、ご自身(大人)の趣味や好みがはっきりしている場合、お子さんにも自分好みのおもちゃで遊んで欲しいと願うことがあります。
これは自然なことです。
ところが、いざ自分好みの積み木を張り切って揃えても、遊んでくれない、という場合もあるのです。

ここあんでは、まず、お子さんのためのおもちゃ選びを提案させていただきます。
今、お子さんに必要なおもちゃ、そして、そのおもちゃがこの先どんな使い方ができるか、少し先のことも予測しながら末永く側に置いてもらえるように、様々な可能性も含めて提案するようにしています。

いろいろとお話ししたり、実際にお子さんが遊ぶ様子をご覧になるうち、当初「これが欲しい!」と定められていた購入予定のおもちゃを変更される場合もあります。
そしてもし、お父さん、お母さん自身が欲しいと思うおもちゃがあったら、ご自身のためにお求め下さいとお伝えします。
「これはお母さんのだけど、使いたかったら貸してあげるよ」と言いながら、一緒に遊べは良いだけのこと。
違うかな?

それと最近、気づいたことがあります。
私自身、おもちゃ愛が足りないな〜と常々思っていたのですが、どうやらおもちゃが好きでおもちゃ屋をやっているのではないということ。
いまさら?と自分でも笑ってしまうけど、おもちゃ以上に、おもちゃ遊びを楽しむ子どもの姿が好きなんです。
だから、おもちゃ屋のくせにおもちゃ愛、少なめ。
子どものためにおもちゃ屋をやっているんだよな〜
おもちゃLOVEじゃなくて、子どもLOVEです!

海外のおもちゃは、このところ入手困難なものもたくさんあって、欲しいものが手に入らない状況は、お客さまにとって辛いですが、ここあんで手配できるおもちゃの中からご希望に近い商品を提案することもできますし、入荷情報をいち早くお伝えできる場合もございます。

「こうして実際に触らせてもらえるって、嬉しいです♪」と言っていただけるのを励みに、小さなおもちゃ屋ここあんで、お客さまをお待ちしています。