ここあん便り

だいじなこと

この秋、アートスタート全国フォーラムのメイン講師として脳科学者の小泉英明先生をお招きする。
脳科学の分野では知る人ぞ知る、という方ではあるが、メディアに登場される機会もないことから、「どんな方?」と問われることが多い。
どんな方かを伝えるのはとても難しい[#IMAGE|S8#]
私自身、面識はなく、いくつかの著書からそのお人柄、考え方を勝手にイメージしているだけなのだが、全国フォーラムを開催しようと考えたとき、小泉先生をお招きする絶好のチャンス到来!と喜んだ。
かねてから、いつか直接お話を伺いたいと願っていたのだった。

私が理事長を務めるNPO法人こども未来ネットワークでは、「子どもとメディア」、「子どもとアート」に関する様々な事業を行っている。
子育て中の方、子育てに関わる方、更には子どもたちとともに学ぶ機会において、メディアとの付き合い方やアートに触れることの意味を伝えたり、共に考えることを大切にしている。
だから、講座を実施する際、「メディアを悪者にしない」「ホンモノ体験が人を育てる」ということが、伝えるべきことのベースだと、メンバー同士で常に確認し合っている。

さて、小泉先生の著作を読んでいると、私たちが常々伝え続けて来たことに「花丸[#IMAGE|S58#]」をもらったような気分になる。
例えば、電子映像メディアに触れることによるマイナス要素について。
例えば、実体験の重要性について。

メディアが害を及ぼす、ということではない。
人は実体験を通じてしか学び得ないことがあり、その学びの機会を後に取り戻すことは難しいと言うこと。
それを脳科学の立場から解き明かしてもらうことの意味は大きい。

私たちが大事にしてきたことを再確認できる機会、全国フォーラムの記念講演会に期待している。