ここあん便り

くすくす、あはは♪

クリスマス(24日)から、昨日(27日)まで鳥取へ出かけていました。
「クリスマスはとりぎん文化会館であそぼう」にNPOとして参加していたからです。


実行委員会メンバーの似顔絵、さて、私はど〜こだ?


24日夜はまだ良かったけれど、25日からは予報通り雪になり、その後鳥取は大雪…。
けれど、大雪警報の出される中でも、ほぼ予定通りのイベントが開催できました。

こども未来ネットワークは、アートスタート公演を2日間4ステージのサポート、0歳〜小学生、そして保護者の皆さんに楽しい時間を過ごしていただきました。

午前中は若駒ベイビーシアター「はる なつ あき ふゆ あそぼ あそぼ」
赤ちゃんたち、みんな釘付け、あっという間の30分。


わらべうたを織り交ぜた0〜2歳対象のノンバーバルの舞台
表情豊かな若駒のお二人、本当に素晴らしかった♪

午後の「はじめての狂言」(3歳〜大人)
これはまた「ずっこけ狂言」というだけあって
ずっこけっぱなしに大笑い、狂言の所作を習って身体も動かし
心身共に大喜び♪

絵本作家のツペラツペラさん(亀山さん)の作品制作やWSもありました。
(生ツペラさんにはじめてお会いし、感激♪)

今回、ここあんの公式LINEで情報を流したので、県西部から鳥取まで出かけて下さった方もあり、とても嬉しかったなあ〜

狂言や歌舞伎など、日本独自の伝統文化は、子どもには一見難しそうに思われますが、子どもたちは言葉(台詞)に頼ることなく、所作や表情で感じ取っていることがよく分かりました。
心の底から湧き上がってくる、くすぐったいような可笑しさに「くすくす」、思わず「あはは」とあちらこちらから聞こえるたびに会場全体の空気が緩んでいきます。
遠慮がちだった大人もやがて、声を上げ、笑いはじめると、なお一層子どもたちの身体は緩んでいくようで、ぐにゃぐにゃしながら大笑い。

小さな赤ちゃんたちも、舞台に背を向けていながらもちゃんと感じているのです。
そっぽ向いているので「子どもは興味なさそうだった」と感じてしまう保護者さんもあるかも知れませんが、そうではありませんよ。
乳幼児さんは、出演者だけでなく、会場にいる人全てが気になる人たちです。
家族だけでなく、スタッフも含め、そこにいる大勢の大人や子ども、周りのみんなの表情を見て感じ考えています。
同じ空間にいる人たちと、そのひとときを楽しむことに意味があると私は思うからです。
(ツペラの亀山さんが二日目のベイビーシアターを一緒に観て下さっていて、舞台を真剣に楽しんで下さっている様子を目の当たりにして、それも本当に嬉しかったなあ〜)

少し大きくなってくると、感情を素直に表さないお子さんもありますよね。
親として、子どものことを分かっているようでも気づかないことも案外あるものです。
一緒に舞台を観ることで、思いがけない発見(子どもの知らなかった一面)をすることがあります。
そういう瞬間に立ち会えること、それも舞台にかかわる者の喜びのひとつです。
普段目にすることのなかった我が子の新たな一面に驚く親の姿、コメント、いつまでも会場を立ち去りがたい空気感は、幾度体験しても飽きることはありません。

今回の2日間4公演、参加者は少なかったけれど、どのステージも心に残る公演となりました。
関係者の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。