ここあん便り

お人形のお手入れ

かつてプレゼントしたお人形が10年ぶりに戻ってきました。
「あーちゃん(お人形の名前)を、なおして」という持ち主(小学生)の願いを叶えるべく迎えに行き、タオルにくるまれたあーちゃんを(ものすごい姿だからこのままで、という願いをうけて)対面しないまま抱きかかえて帰りました。

まずはお風呂です。


このお人形は、ウォルドルフ人形に出会う前に幾つも作ったタイプです。
ジャージの素材など日本製ですが、羊毛を丸めて成形する基本的にはウォルドルフ人形と同じような作り方です。
ウール用の洗剤を薄めた洗面器にそっと浸けて、10年分の汚れを落とします。
その後陰干ししましたが、手足の汚れ落としが不十分な気がして、結局首から下は全て解き、羊毛を取り出してジャージを手洗いしました。
お顔の汚れも少し気になりはしたけど、顔立ちが変わるのはイヤだからそのままのあーちゃんを保つようにしました。

髪の毛は、10年の歳月で毛糸が切れ、地肌に産毛が残っているような状態。
プレゼントしたときの写真を探すけど見当たらなくて、どんな髪型だったか思い出せないけど、地肌は我ながら丁寧に刺していて、このままで何とかなりそう〜

お人形の中に詰めていた羊毛は健在でした。
手足は元々ほっそりとした作りだったので、新しい羊毛を少し加えて、手、足、胴体をふっくらさせました。
持ち主もすっかりお姉さんになったので、あーちゃんのお洋服もちょっぴりお姉さんらしくしてみました。
右側のは、同じタイプのお人形、りんちゃん。(もとはこんな感じだったかな?)


髪の毛は、ウォルドルフ人形でつかう天然染めの毛糸の中から、よく似た色を選んで刺しました。
持ち主の好みを想像しながらの増毛作業、ひとまず三つ編みに整えました。

さあ、できた♪ 喜んでくれるかなあ ♥️ ♥️


記録用に、戻ってきたときのあーちゃんを載せておきます。
10年、遊び相手をした結果です。
「あーちゃん、お疲れさま」と労をねぎらいつつ、お手入れできて、私も本当に嬉しかった〜