ここあん便り

おねえちゃん

私は妹。

「おねえちゃん」
「おねえちゃ〜ん」
子どもの頃、きっと何万回も呼んだに違いない。
「おかあさ〜ん」よりたくさん呼んだな、きっと。
いつも甘えていた。
いつも助けてくれた。
「妹は得だ」
本当にそうだったと思う。
ごめんね、おねえちゃん。
先に生まれてくれて、ありがとう。
生まれてくる順番を、神様が決めるのだとしたら
二番目に生まれる者や、三番目に生まれる者にも
それぞれに役割や使命を与えているのだろう。
2番目に生まれた私は・・・
甘えてばかりで良かったのだろうか。
この年になって改めて考える。
「おねえちゃん」って呼ばれるのはどんな気持ちかな。
「ねえ、おねえちゃん」って呼ぶ方の気持ちをお姉ちゃんは知ってるかな。
お姉ちゃんは先に生まれたのを損だって思っているかも知れないけれど
私はまた、お姉ちゃんの妹に生まれたいと思っている。
すごく勝手な話しだね。
でも仕方ない、妹ってそういうものなんだから[#IMAGE|S23#]ね。
ここあんにいて、小さな姉妹、兄弟たちの様子を見る度に、
その存在がどんなに尊いかを教えられます。
私の「おねえちゃん」、ありがとう。