ここあん便り

支えられる”小商い”

原画展に来て下さる方が「おもちゃ屋さん、すごく充実してる!!」と小さなお店を見渡し、呟くのを聞いて、「そうでしょう〜 今、最高に充実してますよ!」と返す。

円安が続く現状は、海外の商品を扱う身に大きな痛手。
どんなに良いおもちゃでも、値上がり続きのおもちゃを好んで求めるお客様は限られている。
それと同時に、今やネットでどんなモノでも手に入る時代、賢い消費者は欲しいものを決めれば、ネット上で最安値を比較し送料無料でゲットする。
少し気軽に(低予算)求められるおもちゃを!
国内のおもちゃ作家も良いんじゃない?
目新しいもの、売れ筋も必要よね〜
…で、結果、小商いのくせに、増える在庫。

いつだったか、アナログゲーム体験会でお子さんが気に入ったゲームを見つけたパパさん、すぐさまネットで検索、「この位(金額)なら買ってあげても良いな」とスマホ操作しつつ呟く。
ここあんのショップカードを差し出し、「体験もできますし、販売もしていますので、遊びに来てね」とニッコリしてみるが、「?」ぽかーん😮
忙しい子育て世代には、ネットが手っ取り早いわよね。

ここあんのような小さなお店は、始めた当初から一部の方に支えられ、どうにか存続していて、まさに絶滅危惧種。
最近の私は遂に「趣味ですから」(良いのか?)などと言い訳するようになった。

さて、周りを見れば、市内(町中)で唯一残っていた書店が間もなく閉店。
この書店が私にとって雑誌や文房具、贈り物用の図書カードの調達、絵本の売れ筋をみたりに大助かりのお店だっただけに、またひとつ頼りになるところを失う心細さと、とうとう老舗の書店まで閉店せざるを得ない現状(町から書店が姿を消す)を突きつけられ、大きなショックを受けている。

本屋はよく頑張って来た方かもしれない。
食料品店、おもちゃ屋など、既になくなっている小売店は数知れず。


「明日は●●ちゃんの誕生日なの〜」
駆け込むお客さまにおもちゃを選び、プレゼントの準備をお手伝いできるのが、町の身近なお店の良いところ。

支えて、支えられ、小商いが続けられること。
もう少し頑張ってみようと思うこの頃。

ちなみに、町中に本屋ゼロとなる境港。
ここあんの本屋部門を頼りにして下さい〜
ご希望の方をお取り寄せ致します。