助産師Nさんの話を聞く機会があった。子育て中の方たちに向けてのお話。
どんなお話をされるのかな〜、おっぱいの話?女性の身体の話?赤ちゃんのことかな?
そんなことを想像していたけれど、私の予想とは違い、とても新鮮で心がほっこり暖かくなった。
それは夫婦、男女のコミュニケーションについてのお話。
お母さんが赤ちゃんとの関係を良好に保つためには、お父さんのサポートが不可欠。
そのお父さんと母親との関係性は、赤ちゃんが生まれることによってどうしても変化するのだけど、その変化の理由を、女性の性ホルモンの影響をひもときながら優しく指し示して下さった。
授乳期は母子が同一化する時期。それは赤ちゃんにとって大切なことだけど、この時期用心しないと父親を孤独にさせてしまう。お父さんひとりが蚊帳の外って状態になりがちなのは確かね。
お父さんによってはすねてしまう人もあるのかも。
この時期の女性は、お父さんに精神的な支えを期待するのだけど、男性としてはどうなんだろう、気長に待ち続けてくれる人ばかりではないよね、きっと。
そしてまた、女性の方も自身の身体の変化に戸惑い、大切なパートナーとの関係を楽しめないことに不安を募らせる場合もあるのだとか。
夫婦が互いの身体の状態を理解し合って、年令に応じた向き合い方を探してしいけると良いのだけど、自分の身体のことって分かっているようで分かってない。
まずは自分の身体の状態を理解すること、そしてパートナーに理解してもらうこと、それが必要なのね。
性の三本柱(生殖・快楽・連帯性)についてもお話下さった。
生殖は限られた期間で終わる。その後は残り二つをそれぞれの夫婦がそれぞれにいい塩梅で紡ぎあえるといいんだって。
どんなかたちであれ、夫婦は「性」の関わりなしには存続しない。背中を合わせて寝る、手をそっと繋ぐ、互いへの思いやりの気持ちを持ちながら年を重ねていけるように、歩み寄る努力も必要なのだな〜って、しみじみ感じた。
「連帯感」=分かち合いは、たとえひとりになっても、性別や年令に関わりなく、生きている限り必要なこと、肌が触れあう、手を握るなど、ちょっとしたスキンシップで人の心は満たされる。
うん、そうね〜。人生は長い、こうした話題は、中高年の私たちにとっても必要なお話だったわね。