ここあん便り

外遊びのすすめ

お天気も良く、お散歩日和。
ひと月ぶりの「お外遊び」は、数ヶ月ぶりの上道神社詣りです。
だっこ組さんが多く、おだやかでゆったりのお散歩となりました。
いつもながら、セレンさんに草花のことなど教えてもらいながら歩くのは楽しい。
キャラボクの実を「これ、食べてみて」とすすめられ恐る恐る初試食。
「ねば〜っとして甘い」

ついこの前までお母さんに手を引かれて、みんなの後を付いて歩いていたゆうちゃんが、先頭をずんずん歩いて行きます。
何の迷いもなく歩くその姿に、彼の成長を感じました。

歩くのが何より楽しい時期のかんちゃん。
こんなに歩くようになったんだね〜って、何だか感慨深かった。
お姉ちゃんのあんちゃんと一緒にしゃがんで花を眺め、摘み取り、”いいもの”を拾い持ち歩きます。
時折吹く強い風に吹き飛ばされないようにしっかり両足を踏ん張りながら、みんなと一緒にお散歩を楽しめるようになった喜びが、可愛いお顔に、全身に現れています。
私ももちろん嬉しかった。
一緒に歩くと言うことは、抱っこされて歩くのとは違う。
まだまだ小さくて頼りないけれど、自分の足で立つことは、一人の人としてある意味「対等」になれた証のように思える。
「赤ちゃんを卒業」。かんちゃんとの初散歩でそれを強く感じました。

だっこ組のお母さんたちは、どうだったかしら?
お子さんを抱っこしながら歩く道に、どんな発見がありましたか?
できることなら、毎日お外を歩くと良いと私は思うの。
毎日30分、少々の雨や風などがあってもお子さんの体調さえ良ければそうした自然を肌で感じ季節の移ろいを実感しながら、親子でお喋りしながら歩いてみると良いのよね。
どんなすぐれた絵本やおもちゃも、自然には負けてしまう。
例えば、ハイハイの時期のお子さんを、土の上、草の上にそ〜っと降ろしてあげると面白いですよ。
はじめは「えっ!」って顔するでしょう。「助けて〜」って不安を感じる赤ちゃんもあるでしょう。
そりゃそうです。土も、草もはじめて触れるものだからね。けれど、その感覚を知らずに大きくなるのと理解はできなくても知っているのと、どっちがいいかしら?
肌の弱い赤ちゃんもあるでしょうから無理強いはできないけれど、五感を鍛えるには自然の中に身を置くことをおすすめします。
そして自然の中で、その時々のお子さんの表情に心を寄せて会話することができた(楽しめた)ら、絵本を何冊も読んであげたのと同じくらいの、いえ、もしかするとそれ以上の親子関係づくりにつながることでしょう。

お外遊び、特別なことをするのではなく、ただ、外に出てみればよいのです。
ただし、子どもの傍らにいる大人がそれを楽しめなくては意味はないけどね。