ここあん便り

歩いていてみつけたもの

墓参り。我が家の場合、寺から墓地へは少し距離があり民家の間をいくらか歩かなければならない。
路地から路地を抜けるといった感じかしら。
その路地には、近頃見つけた”うふふ”な場所がある。
写真に撮りたいといつも思うけど、人様のお宅だからやめておく。
だから、現場でそっと教えるの、昨日も息子に「ホラ、見てごらん」とね。
さて、その”うふふ”な場所との出会いはこんな風だった。

墓の草取りに向かう途中、通り沿いのお宅に新しくできた塀の隙間に猫がスッと入って行った。
木塀の下のブロック塀にはどこにも隙間はなさそうだけど、と猫の入った辺りに近づいて行くと、丁度ブロック一つ分が空けてあるのが見えた。
ああ、猫ちゃん用の入り口を残してあるわけね、とその四角い穴の部分を見てみると・・・。
キャーッ!!なんて可愛いんでしょう!
四角い窓のような猫用入り口は、そこだけなめらかなコンクリで面取りしたように角を軟らかく整えてあり、地面もなだらかなスロープ状になっておるじゃないですか。
そして極めつけは、白色のラインと共に書かれた小さな「とまれ」の文字。
さきほどの猫ちゃん、入る時はさっと入って行ったけど、出て行くときはきっと「とまれ」のところで左右確認したりするのかしら。
思わず”うふふ”。

なんか良いでしょう。こういうの。