ここあん便り

おむつなし育児アドバイザーのつぶやき

「あ、今おしっこ出たんじゃない?」

赤ちゃんの様子を見ていて気づくことがあります。
皆さんはどうですか?
「全然わからないです」というのも当然、何しろ紙おむつの性能、良すぎますから[#IMAGE|S110#]
私が初めて子どもを産んだ頃、おむつと言えば布でした。
赤ちゃんが泣いたら、まず一番におむつを確認。
おむつが濡れていなければ、だっこ?おっぱい?
兎に角、「おむつを見る、取り替える」ことに最も多くの時間を費やしていました。
ただし、誰もが当たり前のこととして面倒くさいなどとは思いもせず、毎日何回(20〜30回?)もやっていました。
紙おむつもありましたが、臭ったり抱っこしているとガサガサ音がするような感じで、使い心地が良いとは思えず値段も高かったですね。
ところが、ふたりめの子どもが産まれた頃(3年後)には、日本製の高性能の紙おむつが普及し、布と紙を使い分ける人が多くなりました。
そして、紙おむつの性能はどんどん良くなり、価格も手ごろになり、いつの間にか布おむつで繰り返された「おむつを見る、取り替える」という行為は、漏れないむれない臭わない紙オムツの快適さと引き換えに、布=面倒くさくて、なるべくやりたくないお世話となってしまったように思われます。
(意見には個人差があります。)
振り返って思うのです。
布おむつは偉大だった。
私をお母さんにしてくれたもののひとつです。
赤ちゃんの排泄のリズムを日々のおむつ替えを通じて教えてくれました。
どんなに忙しくても、おむつを取り替える行為を繰り返すだけで親子が自然に会話しスキンシップを繰り返すことになり、赤ちゃんの気持ちが何となく分かるようになっていきました。
今、おむつ外しに苦労するお母さんたちの声を聴きながら、私が辿ってきた道をお伝えしてもアドバイスにはなりにくく、紙おむつという親子共に最強のトイレと共に過ごした人たちへの働きかけ方を変えなければならないと感じます。
おむつなし育児の会では、紙おむつを利用しながらでも取り組めることを度々伝えてきましたが、「オマルに座るのを嫌がる」「トイレを怖がる」・・・気持ちはあっても上手くいかないことの方が多いようです。
(もちろんお子さんにより個人差があります)
そもそも自然な排泄、心地良い排泄を実感するには、「不快→快」を繰り返し体験することが必要なのでは?
ならば、「布おむつ体験」から始めてみるのはどうでしょう?
幸いここあんには貸し出し用の布オムツがあります。
お家で試すことが難しい方もここあんで過ごす数時間、布おむつ体験をすることならできそうです。
「おむつなし育児の会」に参加したら、まずはおむつを紙から布に取り替える。
そうしてお子さんの排泄の様子を実感してみるのは短時間でも意味のあることのように思います。
(コロナさえなかったら、「布おむつ体験合宿」を一泊二日でやれるんだけどなあ〜)
私と同じく、おむつなし育児アドバイザー資格を有するMさんやTさんに相談して、新たな「おむつなし育児の会」のプログラムを組み立ててみよう!
このところ、お子さんとおむつのことが気になりつづけていたので、私の頭の中の霧がちょっぴり晴れてきたような気がします。