ここあん便り

アートを届けに
今年度最後のアートスタート事業は人形劇団クラルテさんを山の奥の保育園さんへのご案内
0歳さんから総勢150名で楽しむ「おひさま劇場」
年に幾度もこうした鑑賞機会を設けているだけあって
主体的に観る(観ようとする)姿勢が背中にも表れています
「ポリチーノの結婚式」と「かさじぞう」
かつての名コンビ(T平さん、O村さん)が「あ・うん」の呼吸で演じていた
懐かしい舞台を思い出しながら
新コンビでの人形劇を楽しませていただきました

「かさじぞう」にはわらべうたが随所に用いられていて
それが舞台ととても合っていて、素敵でした♪
舞台裏に興味津々の年長さんには、特別に「秘密の公開タイム」
どうやって雪が降っていたのか
二人しかいないのにたくさんの人形をどうやって動かしていたのか
人形はどうやって動かしているのか
などなど・・・
子どもたちの「不思議だなあ」「すごいなあ」に
応えてくださいました
ポリチーノにでていた「おおかみ」も再登場!
おおかみが怖くて泣いてしまうお子さんもいましたが
人形劇や昔話には欠かせないキャラクターですね

クラルテのT平さんとは30年近くお付き合いさせていただいていますが、
子どもたちのために全国各地へと生の舞台を届けるために労を惜しまず
本当に良い作品を演じ続けてくださる皆さんに、心から感謝します

いつも思うことだけれど
子どものための文化事業に関わる方々が手にする対価はあまりにも低くて
申し訳ない気持ちでいっぱいです
(保育士さんの賃金もそうですが)
子どもに関わる仕事、特に人への公的資金の投入を増やせないものかと思います

一方で、鑑賞機会が減っていること
それが劇団の解散や維持困難の要因とも考えられるので
保育園、幼稚園はもとより、地域やグループなど
身近なところで鑑賞の機会を増やしていく努力を
私たちもしなければと思います

楽しくて、かつ色々と考えさせられた1日でした

次年度は県内のどこに、どんな作品を紹介できるでしょうか
アートスタートは、生の舞台をお届けする
NPO法人こども未来ネットワークが育んできた大切な事業です