工作を、したりしなかったりのとことこですが、やっぱり何か一つ持ち帰れるものがあると嬉しいのよね。
先月は紙ナプキンでおにぎりをつくり、今月はクリスマスを少し意識してトランスパレント紙を使って何か作りたいな〜とあれこれ考え、サンキャッチャーもどきを作ってみました。
2歳さんもいますし、ちょっと扱いが難しいトランスパレント紙はあらかじめ切っておくことにしました。(びりびりにちぎって・・・というやり方も面白かったかも)窓辺に飾ってお日さまの光を集めると(ここあんは薄暗いので電気の光ですが)綺麗じゃないかと思います。帰り際に工作を始めたSちゃん(2歳)がほぼ一人で黙々と作品作りをやり終えたのにはびっくり。さすが3番目、お姉ちゃん、お兄ちゃんのやることをいつも見て学んでいるんだね。
さて、とことこでは、お子さんたちの個性がはっきりしてきて、それぞれの成長ぶりやその時々の状況がよく見えて(お母さんたちにとっては悩みの種だったりするのでしょうが)とても面白いです。
振り返ると、私も子育て中は思うようにしてくれない我が子にイライラしたり、げんなりしたり、何とか「よい子」にさせようとあの手この手を繰り出しては空振りに終わる日々でした。病院の診察イスの上でぐるぐる回りを繰り返す息子に「じっととしなさい」と幾度言ったかしら?一体どうしたらじっとするのだろう、半ば諦めそうになりながら「言い続けるのが親の役目」と口うるさいお母さんを続けたものでした。でも、口うるさく言えるうちが楽しいのよ〜、と今なら言える。あれこれと手のかかるあの頃が、今になって後になってしみじみ懐かしい〜。
上手くいかないことが多ければ多いほど、子どものこと、自分のことを考える機会も多くなりますので、結果的に子どもを注意深く見たり、自分の行いを振り返ことに繋がるのじゃないかしら。子どもってうるさくて手がかかるものです。けれど、手がかかる子ほど親を育てるよい子なのかも知れませんね。
さて、今日のとことこでの出来事。「とことこ、そろそろ卒業じゃない?」って思っているお母さんの気持ちを知ってか知らずか、ここあん歴4年のMちゃんは好き放題するような振りをしてちょいちょい自己アピールする。ぐっとお姉さんになりそうな、その準備はできはじめているのだけど、自分でそれにあらがっているような、まだまだ手のかかる私でいたい気持ちとそこから卒業したい気持ちとが、行ったり来たりせめぎ合っているみたい。あぶぶからとことこに進級した弟への対抗心も見え隠れ、本人は苦労しているようだけど、面白くてつい注目しちゃいます。特に、小さな人たちと同じことを素直にやるには抵抗があるのか、ぐにゃぐにゃぐにゅぐにゅとろけそうな身体になって笑いながら拒否の姿勢。けれど心のどこかでやりたい気持ちはちゃんとあるので、「やる」という気持ちが行動に移されるまでに時間が必要。そんなMちゃんを見ていると、こちらも身体のまん中がぐにゅぐにゅもじもじしちゃうぞ。「あ〜、己と戦っているな〜、頑張れ〜」そう思いつつじっと様子を見たり「じゃあ、〇〇ちゃんに先やってもらう?」と促してみたり・・・、その間小さな人たちは意外にそれをす受け止めて黙って見ているのだから、それもすごいな、と感心する。去年までは同い年の仲間がいたので、仲間とのライバル心が前面に出ていたけれど、今年は残念ながら同い年の参加者はいなくて小さい人ばかり。一時して、ちょっとすっきりした顔で自分から「♪おてぶし」をやりきってくれて、こちらもホッ。
まもなく、Mちゃんが突如「お姉さん」の貫禄を見せるときがやって来るはず。その時を楽しみに待つことにしよう〜けれどその時が来たら、「もうここあんには行かない」って言われてしまうのかな。
月に一度、ここあんでひとときを共に過ごすお子さんたち、ひとりひとりの成長が何より嬉しい私です。