ここあん便り

つながり

小さい町なので初めて会う人でもよくよく話をしてみると思いがけず親戚関係だったり、共通の知人がいたり、どこかで出会っていたりして、大抵何かしらのつながりがある。

お年寄りさんなどは「ああさん(あの人)とはおやこ(血縁がある)らけん」などと言う。
おばあさんたちの話を聞いていると、町中がおやこなのでは?と思えてしまう。
市内で働く次男などは「お母さんをよく知っているよ」「お父さんと同級生だ」など、しょっちゅう言われるらしい。
良いのか悪いのか、どこにでも知り合いの目がある、そんな暮らし。
先日、こっちゃん(米子に住む長男のところの孫)もその洗礼を受けたって。
6ヶ月健診のブックスタートで絵本をもらい、ボランティアさんに読み聞かせてもらったそうだけど、その絵本をママが知っていたこと、どんな絵本を読んでいるかと聞かれ「こどものとも012」と答えたところ・・・初めての赤ちゃんなのにしては「?」と思われたのか、不思議がられていろいろ問われるうち「お母さんの名前を出しちゃったんです〜。そしたら、「まりこさんところのお孫さんなんだね」って言われて・・・」と、ママの報告。
申し訳なさそうに話すママに、「ごめんよ〜、どこへ行ってもそう言われるかも」と謝る。
しいの実(演劇祭)でも、ご近所さんはじめ「あら〜、お久しぶり」の人などに出会い、その度に立ち話。
昼食の時、「あいすみません、相席よろしいでしょうか?」と係りの方が案内してきたのは偶然にも他劇場の方、つまり良く知っている人。・・・で劇場の話などあれこれと。
シャトルバスを待つ間、すぐ前の赤ちゃんにいつもの癖でちょっかいを出すと「私、ここあんに何度か通わせてもらいました」と言われびっくり。
「ここあんに来ていたのはお兄ちゃんの方で・・・」
3歳くらいの男の子、顔を見て思わず「あ、あおちゃん?」
「そうです〜。分かります?」
お母さんのお名前は忘れちゃってるけど、お子さんの名前は出てくるんだよね。
ここあんがおもちゃやを始めたことなど話す。
そんなこんなで、人との縁、つながりの広さ・深さに驚くこの頃。