ここあん便り

子どもとメディアのことを振り返る

昨年から取り組み始めたことが一向に進まない。

NPOとして「子どもとメディア」の問題に向き合うようになって15年経つ。
なので団体としての活動の足取りを振り返ろうって取り組み。
メディアフォーラムを開催し、学びつつ啓発事業として「出前講座」に出かけ、実態調査のようなことに取り組んだ時期もあった。
団体としての足取りは、私自身の足取りでもある。
財源がないので、助成金を申請しながら事業を続け、今は行政からの委託事業や積み上げた実績により、有料の講座依頼は県内外から受けるようになった。
組織の中に、この分野に関して専門的に関わる人材もでき、NPOの事業の中で最も安定して継続実施できている。
組織としての振り返りが進みそうにないので、ひとまず私自身の振り返りと今最も伝えたいことは何かを整理することから始めようと、出前講座でお話ししている内容を文章化してみている。
・・・が、これもまたなかなか筆が進まない。
話しをするように書けば良いのだからとたやすく考えていたが、いざ書き出してみるとどんどん違った方向に膨らんでしまい、何だか上手くいかない。
これなら一度講座を録音し、文字原稿に変換した方が早いようにも思えるのだが、むむむ、どうしたものか。
進まぬ原稿を抱えて悶々としていたが、片付けてしまわぬことにはどうにもならぬ。
時間を見つけて頑張るだけ。
原稿はちゃんと製本してもらおうと出版社に相談すると・・・。
「講演活動は年間どのくらいされていますか?」
そう問われて、「え〜っと・・・」
「例えば50人を対象に20回の講演を行ったとすると1000人の聴衆がいたことになります。」
そんな風に言われて、なるほど、と思う。
出版というと大げさだけれど、報告集のようなものであっても、どのくらいの需要(顧客)があるかを予想しながら、数や値段を考えるのだなと、妙に感心した。
15年の間に私はいったいどれだけの人に伝えただろう。
講演回数、参加人数を団体の記録の中から拾い上げて割り出してみようかなあ。
宣言しておかないと出来そうにないので、3月中に校了、6月には完成を目指します。
出前講座でお話ししている内容をそのままに、団体でつくった啓発資料なども紹介できればと思っています。
さあ、がんばろう〜。
ブックレットができたら、皆さんぜひご購入下さいね。