雨が降ると、思春期のわたしを思い出す。
おまけに今日は木曜日。
仲良しのMちゃんと待ち合わせた喫茶店。
木曜の午後、雨の日が多かったんだ。
交換日記というには大きすぎるスケッチブックに、
いろいろ書いて(描いて)渡す。
かわりばんこに。
あのスケッチブックは、どこにしまったんだろう?
いくら話しても、
話しても、話しても、話したりなくて
特別な世界に生きていたんだね。
家族より、ボーイフレンドより、
何より大切だった友情。
今、Mちゃんとわたしはそれぞれの道を歩いているけど
あの数年間が、わたしをわたしにしたんだよ。
親や社会、外の世界へのプチ反抗と
大人への入り口を一緒に「えいっ!」と飛び越える勇気と
自分を信じる力をくれたのは
間違いなくMちゃんだったから。
きっとこんな雨の日には
Mちゃんもわたしを思い出してくれてるかな
思春期という特別な時期に、特別な人と過ごせたこと
そのことはいつまでも色あせない。