ここあん便り

”とことこ”はトコトコ

クラス増設の”とことこ”は、2歳以上のお子さん対象のわらべうたと絵本を楽しむ会です。
第4火曜日は、この前まで”あぶぶ”(0〜1歳クラス)だった人たちメインです。
わらべうたを歌っていても、絵本を楽しんでいても、気になるものを見つける(聞きつける)とトコトコ・・・動き出さずにはいられません。
”とことこ”の人たちは、自由だなあ〜といつも思います。

動き出すとき、そこには明確な意志が存在するのだから無言で引き戻そうとすると抵抗[#IMAGE|S11#]します。
目的物へとまっしぐら、なおかつ誰かに「これ!、ほら!」って共感を求める。
これを無視するともっと強気に(「ほら!ちゃんとみて!」って目の前まで引き寄せたりなどして)共感を強要[#IMAGE|S13#]
けれど、「はい、見てますよ〜、聞いてますよ〜」ってオーラを投げかけておけば短時間は行動を抑制できちゃうし、小さなうなずきサインをするだけで納得してくれることもある。

小さな人たちがウロウロし始めるのは、自由に動けるようになった証。
ハイハイやあんよでどこへでも行けるようになると、ウロウロがはじまりますね。
所謂、目の離せない時期がこれですね。
このウロウロと、”とことこ”時代のウロウロではちょっと違います。
はじまりの頃のウロウロでは、他者はあまり関係なくて、ただただ本能のおもむくままな感じ。

言葉を理解して、たどたどしいながらも自分の意志を伝えようとする”とことこ”の人たち。
自我の芽生えは、他者を意識することでもあるのだなと分かる。

”あぶぶ”でも”とことこ”でも、やることはほぼ同じ。
なのに、全然空気が違う。
同じようにお母さんの膝の上にいるけれど、自分の意志でわらべうたを歌い、遊ぶ。
絵本の時間など順々に前へ出てきて、見つけたものを言いたいから本の前が大混雑。
「できる」こと「わかる」こと、それが何より嬉しいお年頃。
ここを、大切にしたいと思う。
「できたね」「わかったね」「すごいね」「おもしろいね」「やったね」・・・、にっこり笑って「・・・ね」をいっぱい繰り返してあげることが、この時期最も大切なことかもと、”とことこ”の人たちを見ながら思う。