一歳半のMちゃんがめずらしくメソメソしているのは、その日お兄ちゃんと一緒じゃないから[#IMAGE|S5#]じゃないかって。
つい先日も同じようなことがあって、この春入園を控えているお兄ちゃん(三歳)との別れを予感してぐずぐず言いだしたのでは?と、思いを巡らす。
小さいながらも、環境が変わろうとしていることをちゃんと分かっているんだね。
小さなMちゃんが兄を慕う様子、そして兄の方もまた妹を守らねばと思っていることが分かり感動[#IMAGE|S12#]しちゃう。
なんか、すごいよねえ〜[#IMAGE|S16#]
兄弟・姉妹という存在には、親とはまた少し違う「愛着」があるのだろうな。
息子らの幼い頃を思い出す。
次男が二歳の頃、三つ違いの兄だけが祖母に伴われ東京へ遊びに行くことになった。
飛行場に見送りに行って、屋上から飛行機が飛び立つのを手を振って見ていると、突如次男が泣き出した。
「びょえ〜ッ!!カックー!!」(お兄ちゃんのこと)
永遠の別れのごとく、ジタバタして泣いている。
その後も思い出しては「カックー、・・・ッタ(お兄ちゃん、行った)」と悲しげに涙を浮かべた。
思い返せば、あれが兄と別れて暮らす初めての時間だったかも知れない。
兄の方は親との別れも全くへっちゃらな様子で出かけてしまい、母としてはそちらのほうに小さくショックを受けていたのだが・・・[#IMAGE|S8#]
その兄も、次男が赤ちゃんだった頃には出かける先々で帰るときになると「ヒロちゃんは?」と自分の大事なおもちゃを忘れていても弟を決して忘れなかったなあ。
もし、もう一人でも二人でも兄弟がいたならば、彼らはまた違う思いを経験したことだろう。
一人っ子には一人っ子なりの、兄弟があればそれなりの、それぞれの家庭で育まれる「こどもごころ」があるんだろうね。