ここあん便り

0・1・2歳のためのアートスタート

最近、「赤ちゃんからのクラシック」とか「0歳も一緒に楽しめるコンサート」っていうイベントが増えているなあ〜って感じます。
「クラシック」と聴くと、情操教育につながるイメージがありますし、ヴァイオリンやピアノっていう楽器のイメージもどういうわけだか「赤ちゃんに良さそう」って私たちの意識にすり込まれていますしね。

さて、ではそのコンサートが実際赤ちゃんにとってどうなのかと言うと、必ずしも「良いもの」ばかりではないと私は考えています。
少なくとも、自分の意思で自由に動くことのできない幼い人には、はじめに出会うべきものとして、何よりも「人」を優先したいからです。
人との基本的信頼関係をつくることが何よりも大切な時期だからこそ、その人を通して新たなものに出会っていくのが望ましいのではないかしら。
ヴァイオリンを聴かせる、というより、ひとりの演奏家に出会わせてあげる。
そんなつもりでいた方が良いと思います。

もし、赤ちゃんと一緒にコンサートを楽しみたいと思うのなら、その年令が低ければ低いほど少人数で楽しめるものを探してみてね。
親子数組〜せいぜい30組限定というのが最低条件だと思います。
生音で、親子がゆったり安心してたのしめる空間づくりも必須です。

幼い人たちに望ましい舞台とは?
長年考え続けてきて分かったことがあります。
赤ちゃんには楽器でも人形でもお芝居でもない、人が一番なのだという確信です。
だから「わらべうた」なんです。

その「わらべうた」をいつもとはちょっと違う見せ方・聴かせ方のできる「アートスタート」の作品としてつくられたのがここに紹介する「かぜのうた」です。

絵本を親子で読み合うのと、「おはなし会(読み聞かせ)」で聴くのとでは楽しみ方が違いますよね。
それと同じように、わらべうたを「アートスタート」の空間でぜひ楽しんでみて欲しい。

脳科学者の小泉英明先生に教えて頂いたことですが、どんなに優れた演奏家の楽器の音色より、人の声の方がはるかに複雑なのだ(情報量として)ということ。
幼いときには「ホンモノ」に触れさせてあげることが何より大切。

主催はアートスタートin 米子実行委員会
ここあんもお手伝いしていますので、参加希望者はお早めにお申し込み下さい。