ここあん便り

とことこの人たちと楽しむ絵本・わらべうた

今年最初の ”とことこ”は「ぶらさがりさるさんづくり」「わらべうたカルタ」、そしてお餅を焼いて皆で食べました。

かなり使い込まれた感漂う「アルミのベーカー」(芋焼き機、とも言う)は優れもの。
芋だけでなくお餅も良いあんばいに焼けますの。
火鉢とかを囲んでお餅焼いて食べるの、ちょっとした夢。
ここあんに火鉢、持ってこようかなあ。

さて、とことこで今日読んだ本は・・・
月刊こどものとも2016年2月年少版「もりのなかから」
福音館書店「かさじぞう」
お餅が焼ける間に、「12支のおはなし」(岩崎書店)も追加して読みました。
2歳〜5歳まで混在している”とことこ”ですが、みんな絵本が大好き、よ〜く聴いてくれるんです。

「もりのなかから」は、わらべうたをもとに作られた絵本。
「とおげのさかみち」とか「たけやぶのなかから」と、同じ調子ね、と思いながら読みました。
わらべうたには、初めて知る言葉も沢山出てきますから、子どもたちは耳で聞いて、それぞれの年令毎に自分の分かる範囲で想像力を働かせて理解しようとしているのだろうけど、小さな人たちには、こうして絵本になって絵を見ながら文章を追い、歌ってみることでより一層楽しめるんだなあと改めて感心しました。
もりのなかから思いがけない人たちが出てきて、子どもたちは声を上げて笑っていましたよ。
終わり方がまた素敵で、私は最後のページのあと、静かに裏表紙をみせて、小さな小さな声でそっと絵本にはない言葉を唱えてみました。

「かさじぞう」は、今読まないとまた一年読むことなく終わりそうで、本当は昨日まで読むつもりでいた福音館「おさるとぼうしうり」と迷った末、選んだ一冊です。
以前S先生が、「これは夫婦愛を描いた物語」だというようなことを教えて下さったのが印象に残っています。だから、子どもたちに読み聞かせながら、物語に出てくる老夫婦の心優しい振る舞いを、己に言い聞かせるようにしています。

そういえば「かさじぞう」、「おさるとぼうしうり」、どちらも帽子(かさ)を売り歩く人の話しですね。
そういう共通点があったのかと、全く趣の異なる二つの本を手にして迷っていたことに一人にやついてしまいます。
「おさるとぼうしうり」は、明日の土曜日文庫で読むことに致しましょう。

帰りしな、「さ〜るのこしかけ めたかけろ〜」2歳児さんが口ずさむ覚えたてお気入りのわらべうたに、みんなつられて「めたかけろ〜 めたかけろ〜」
今月のわらべうたは、「さるのこしかけ」を膝のせあそびで歌っています。
最後に「どっこいしょ」と膝の間に落としてやると「もっか〜い」とリクエスト。
ここあんの「さるのこしかけ」には「どっこいしょ」が欠かせないみたい。