ここあん便り

アートスタートが伝えること

実は、NPOが県から委託を受けていたアートスタートのコーディネート事業が今年度は打ち切られてしまい、昨年のように新たな実施団体のサポートに動き出すことが出来ないでいます。
元々は、行政からの支援などなしに続けてきたことなので「ふりだし」に戻ったと思えば済む話かも知れませんが、こうした事業を専門的に続けるための人件費の確保は容易なことではありません。
作品の紹介、調整、アートスタート実施までのあらゆるサポートを行える人材を育てて雇用し続けるために、一体どれくらい経費がかかるのでしょう。
そしてその経費を事業費で賄おうとしたなら、アートスタートは益々手の届かないものになってしまうでしょう。

今年は、NPOの独自事業としてアートスタートの支援を行っています。
県内アートスタート公演の調整がほぼ終わり、いよいよ実施に向けたサポートを行う段階となりました。

さあ、今年も楽しい舞台が待っていますね。
地元、境港の実行委員会も動き出すようです。
2011年のアートスタートに関する記事アートスタート「かえるくんかえるくん」を読み直し、しばし余韻に浸っています。
親子で体験することの意味を、実際に体験した人たちの言葉が伝えています。

アートスタートは、子どもの情操教育だとか、子どものためだけの事業ではありません。
子どもに寄り添う大人のための事業でもあると再認識しています。