組織。
面倒くさくてやっかいなものだ。
だからこそ「ここあん」は組織を持たず自由気ままにやっているのだが、
組織はやはり、ありがたいものだ。
どんな時にも、分かち合う仲間がいる、
「個」としての責任とともに、「共同体」としての責任を
それぞれが常に問い続けるから独りよがりになることはない。
組織あってこその「私」なのだなあと、最近やっと素直に思えるようになった。
年度末。
今年は仕切り直しの春となり、私の所属NPOは事業規模縮小からのスタートになる。
元来お人好しの集団なので、どんな痛い目に遭わされたって、諦めずにやりつづけてしまう。
頼まれもしないことまでやるこの組織が、傍目には「甘い」と思われるだろうが、私には誇らしい。
「野心」のかけらでもどこかにあったらいいのだが、見当たるのは「誠実」「地道」・・・。
一方、ここあんは「場所」であって、運営組織は存在しない。
けれど、いつでも支えてくれる人々の存在を感じることができる。
見えない組織、とでも言うのかな。
こちらの組織は「思いやり」で紡がれており、私のわがままに黙ってつき合ってくれる。
新しい春。
どんな状況にあっても、組織や場所をどう生かしていくかを考えるのは楽しい。