ここあん便り

絵本が教えてくれること

ここあんの本棚から春の絵本を探す。
ここあん利用者の皆さん、気づいてないだろうけど、アトリエの時計の下、閉じている棚の下段には絵本がぎっしり。
あの本があるはず、と記憶している絵本もあるが、「あら、こんな良き本があったんだ」って、発見することも。
きくちちき作 さくらのふね
ああ、これは今、まさにこの時期に読まなきゃ!の絵本。
誰もいないここあんで、声に出してじっくり読む。
テントウムシが桜の船に乗って、さまざまな動植物に出会います。
かたくり、にりんそうなど、草花たちが絵本の中いっぱいに春の息吹を伝える。
エネルギー溢れる絵本。
にわとこ?
ぎぶし?
私の知らない植物が幾つも出てきて「?」。

絵本の中、私は小さなテントウムシと共に、桜の花びらに乗って春風と舞う。
「はるきたよ はるきたよ」
草花や動物たちと、森の中を駆け抜ける。
からだじゅうから、春を待ちわびていた心が満ちあふれ、今にもわき出しそう。

町育ちゆえ、野山を駆けまわった経験など無い上に、昆虫や生き物が苦手な私。
生き物の世界、その不思議で神秘的な営みに思いを馳せることができるのは、子どもに読み聞かせる絵本とであったから。
絵本を通して、自然と共にいるような疑似体験を繰り返してきた。
その心地よさは、やはり、絵本だからこそ、と思う。
そして、その体験をもとに、そこから世界をいくらでも広げることができる。

今回も、絵本を存分に楽しんだ後、名も知らぬ花について、調べてみた。
にわとこ…おかしいなあ〜絵本では花は黄色なはずだけど、白い花。薬草として古くから親しまれていたそう。
ぎぶし…これは絵本と一緒、黄色くて小さな花が並んでいる。花かんざしと呼ばれるそう。
これは、ぜひ実物と出会ってみたい〜

絵本って、本当に素晴らしい。