ここあん便り

拝啓、長新太様


拝啓、長新太様

そちらの世界はいかがですか?
こちらの世界はなんだか息苦しく、子どもたちから笑顔が消えてしまうのではないかと、私は少し心配しながら過ごしています。
けれど、長さんの、楽しく、ユーモア溢れる絵本があるから大丈夫。
きっと生きる力になっているはずと信じています。
たくさんの絵本を残して下さり、本当にありがとうございます。
長さんがこの世を去って20年経つそうです。
改めて、長さんの残して下さった絵本の数々と子どもたちを出会わせてあげたい、その必要があると感じます。
そして、私自身も、もう一度、長さんの絵本と出会い直したい。
何度でも。
何度でも。
繰り返し、ページを開いて、長さんとお話ししたい!
そして、どんな世の中になっても、子どもたちが子どもらしく、力強くしなやかに生きてくれる未来を信じたいと思うのです。

絵本の仕入れ先、子どもの文化普及協会から「長新太さん没後20年哀悼フェア」のお誘いがあり、すぐさま参加表明しました。
大好きな作家さんです。
無くなって20年経つんですね、なんだかしみじみ…。

フェアは長さんの命日(6月25日)スタートで一年間のロングフェアです。
ここあんでも、早速長新太さんコーナーをつくりフェアの開始です。

ご来場者には、冊子(写真が表紙)をお渡しします。
この冊子を読みながら、改めて長さんの素晴らしさを噛みしめています。
長さんが手がけた絵本のリストも掲載されているのですが、ひとつ一つ指でなぞりながら、「え!」「この絵本も?」と驚き、思い出し、(毎晩息子に読み聞かせた「ぴかくんめをまわす」)なんだか泣けてくる〜
ああ、長さんの絵本に、親子共々助けられたんだなあ。
ナンセンス絵本に、子どもと一緒に目を丸く(点?)し、大笑いしたことなど、タイトルをなぞりながら、じいん。

冊子には限りがございますので、お早めにお越し下さいね。