NHKラジオ(鳥取放送局)の番組に、一般から作品を募り、選ばれた作品をアナウンサーが朗読する「鳥取文芸館」がある。
今回(1月放送分)、Sせんせのご家族が投稿された作品が選ばれ先日ラジオ放送された。
その日、聞き逃してしまったので、ホームページにアップされるのを待って、今日、珍しく朝から家にいた夫とともに耳を傾けた。
おそらく50年程前の出来事だろう。
聞き終えると夫は境の町の賑やかな、そして懐かしい風景を思い出したようだった。
境には映画館が4つ、あったそうだ。
当時はまだ馬が闊歩していたこと。
馬糞を踏むと足が速くなると言って、子どもだった彼らは馬糞を見つけると踏んだのだとか。
境の町に住んでいたはずの我が家だが、豚まで飼っていたとは初耳。
子どもの頃の記憶。
それが幸せなものだったことが伝わる作品に出会い、自らの記憶を重ね合わせてみる。
幸せな記憶、ありがとう。