ここあんを開く時、一階、二階合わせて18枚の障子を貼り替えた。
実はその後一度も張り替えをしていない。
よく持ったなあ[#IMAGE|S5#]
わざとでなくても破ってしまうこともあるし、小さな破れでも見つけると広げてみたくなる気持ちはよく分かる。
お母さんたちが「あ、待って〜」と叫んで間に合うこともあれば、残念な場合もありますね。
あぶぶやとことこに通う人たちであれば、わざと破るようなことはありませんが、少し大きくなったお子さんだとちょっと手強いね。
大人が困ることをわざとやってしまうことだってあります。
こんな時、大人はどうしたら良いでしょう。
う〜ん[#IMAGE|S15#] いっぱい考えてみたけれど、正解は見つけられそうにない。
ただ、その時その子がどんな気持ちだったのかに思いを巡らせてみた。
いけないと分かっていても破らずにはいられない気持ち・・・。
障子の穴を、和紙で丁寧にふさぎながら、「ほうら、直った。もう大丈夫」ってつぶやいた。
そして気づいた。
私の出る幕じゃないわよ、って。
障子の穴を繕うように、子どもの心もこんな風に貼り合わせて元通りに出来ればいいけれど、そう簡単にはゆかないね。
そしてそれが出来るのは私ではないってこと。
ここあんの障子の穴を塞ぐことなど容易いことなのです。
子どもの行動には何かしら意味がある。
どんな意味があるのかを考えるのは親の役目です。