ここあんにはおもちゃやゲームが沢山あるから、それでお子さんたちがたっぷり「遊べる」と思われがちですが、そうでもないんだな〜
先日、棚(押し入れ)のおもちゃに目もくれず、終わりのない遊びを続けているお二人さんを眺めながら、思わず”にんまり”の私。
二人(3歳、4歳)が興奮してやっていた遊びは「お餅の配達ごっこ」。
お手玉をここあんの小窓(アトリエの外)から「はい、お餅で〜す」と中の人に渡す遊び。
忙しくお餅を回収しては配達を繰り返す二人、そしてそれを眺める赤ちゃん、参加したくてついて行こうとするけど全く間に合わずお餅を受け取る係りになった1歳児、それぞれが、ちゃんと遊びに参加していて、お昼になって「さあ、帰る時間ですよ」と言うまで1時間近く「お餅配達ごっこ」は続きました。
そう言えば、正月休み中に孫たちが興じていたのは「ラーメン屋さんごっこ」でした。
シュレッダーにかけたような細長く黄色い紙の束(贈り物の底に入っている緩衝材)をラーメンに見立ててラーメン屋さんを開き、お客さんを待っていましたが、だれも来ないので、その内出前に出るようになり、ドタバタとせわしなく配達・回収を繰り返す内、部屋じゅうにラーメンの残骸が…。
放っておいたらいつまでも終わらない、そして家中大散らかしの遊び。
これはもう、楽しくて止められないね。
こんな風に興奮が止まらない遊びが続くときは、頃合いを見計らって、絵本を読んで気持ちを落ち着かせます。
遊びに満足できていれば、気持ちを切り替えて片付けができますし、遊び足らないと感じるときはしばらく様子を見るか、片付けもごっこ遊びの延長として「ラーメンやさん、閉店時間になったよ」と店じまいを一緒に楽しむのも良いですね。
子どもは遊びの天才です。
小さな内(3歳くらい)までは、おもちゃと子どもの傍らに「伴走車」が必要ですが、見守られ、共に喜んでくれる人のいる安心感の中で、遊びの幅を広げていき、やがて一人遊びができるようになっていきます。
「あっ、そうだ!良いこと思いついた!」
そう言って、遊びのイメージが芽生た時の子どもの顔は活き活きしています。
そうやって遊べる子どもってすごい。
自分で遊びを生み出せる、そういう成長が見えたらそれまでの子育てに💮です。
そのためにも、小さいうちから「できた!」という体験をたっぷり積み重ねて欲しいですね。
もちろん「できた!」の前にうまくいかないもどかしさもあってのことです。
最後にもう一つ、子どもの遊ぶ力を育むためには「メディアに頼りすぎない」ことも重要。
メディア機器での遊びをできる限り少なくすることが、遊びの天才を育む近道です。
あ、そうそう。
おもちゃや絵本は、「できた!」「分かった!」の経験を積み重ねるための優れたパートナーであることも付け加えておきますね。
おもちゃ、絵本、そしてメディアも、今の時代、どれも子育てに欠かせないツールであるからこそ、「上手に使う」という意識、時にはそうしたものに頼らすに過ごす時間も大切です。