ここあん便り

進化しようぜ、NPO!

アートスタートの普及活動をはじめ、子どもとメディアに関する啓発事業など、子どもの育つ環境をより良くしていこうと県内全域で活動しているNPO法人 特定非営利活動法人こども未来ネットワーク の一員である私。
所属NPOだけでなく、NPOという組織が地域の中で必要な存在として認められ、自立した組織として活動できる世の中になることをひたすら願ってまいりました。

NPO法が成立したとき、ようやく私たちのような市民活動団体にも法人格を持つことができるようになるんだという喜びと、今まで以上に社会に対しての使命・責任というものをひしひしと感じたことを覚えています。
そしてまた、NPOで働く、NPOを仕事にできる時代が来るのだなあ〜と、それはそれは感慨深かったものでした。

あれから十数年経ちました。補助金や助成金に人件費がつくようになり、公共サービスの担い手として、NPOが大きな役割を果たすようにもなってきたのかな、と思います。
けれど、多くのNPOは相変わらずの「人・モノ・金」不足。
何より、組織そのものの運営費を確保できないままに事業ばかりがふくらむような現状です。

こども未来ネットワークもしかり。事業は膨らむ一方ですが、恒常的に組織運営を担う「人・モノ・金」は増えません。
事業に伴う経費や人材はその時々に何とかなるのですが、組織そのものを動かしていくための、組織として最も大切な部分の不足を、無理なやりくりでしのいでいる、そんな現状を何とかしたいと思案し続けています。
本来なら、そこを会費と寄付金で賄いたいところですが、鳥取という人口の最も少ない県の、ましてや地域密着型ではないNPOが、会費や寄付金をどう集めたらいいのでしょう。
サービスの受け手は子ども、そしてやっている事業も成果を提示しづらいことばかり、ということもあり、存続できているのが不思議なくらいの組織です。

さて、前置きが長くなりましたが、苦労の多いNPOの運営に、にわかに期待を持てる動きが今、ひたひたと近づいてきているように思えます。
新寄付制度導入・NPO法の改正に伴い、認定NPO取得のハードルがぐっと下がることをはじめ、私たちNPOにとって歓迎すべき新ルールが動き出すのです。

これから起こるであろうNPO変革の波に、上手に乗りつつ私たち自身も進化を遂げたいなあ。
まずは新ルールをしっかり理解すること。そして活用すること。
そのための講座開催が近づいています。
NPOの関係者はもとより、会計や税務に関わる方、NPOを支えて下さる市民の皆さんにもぜひ是非興味を持ってご参加いただきたいなあ〜って願っています。
なんたってこれからは、寄付先を選ぶ時代になっていくでしょうからね。

新寄付税制&NPO法改正学習会は、
3月10日(土)午後3時〜
米子コンベンションセンター第5会議室にて
参加費 500円(事前にお申し込みが必要です)
詳しくはNPO法人こども未来ネットワーク
NPOサポート室 0859-㉑-5500まで