先日、遠野のわらべうたについて木津さんのお話を伺いながら、赤ちゃんと楽しむわらべうたの真髄は「赤ちゃんをよく見て、赤ちゃんの気持ちに寄り添う」ことに尽きると再認識しました。
赤ちゃんは、何もできない無力な存在ではなく、意志を持った命のかたまり。
もちろん色々とお世話はしなくちゃいけないけれど、教え導く対象などでなく、自ら掴み取っていく力を持った有能な存在だということを、わらべうたを通して私は日々教えられ気づかされています。
けれどそのことを子育て中の皆さんに、しっかり伝えられているかしら?
「わらべうた」を伝えることに重きを置きがちで、もっと大事なこと、わらべうたを通じて赤ちゃんを理解し、赤ちゃんと感情を共有する喜びを、ちゃんと伝えられていないのかも・・・。
これからは、その大切なことを、押し付けでなく、さりげなく伝えられるように(お母さん自身が気付いてくれるような)向き合っていけたらなあ〜と私自身、気持ちを新たにしました。
わらべうたを続けていく中で、自分の立ち位置を確認したり、進むべき方向性が間違っていないかどうか、立ち止まって考える機会が必要です。
今回、木津さんとの出会いを通じてインプットしたことが、その機会となったことに感謝しています。
赤ちゃんに「うたい聞かせる」という行為は、遠野に限らず、私たちの先祖がごく当たり前に続けてきたことです。
その意味を、必要性を、私なりに整理してみたいと思います。
これは、今年の私の宿題になりそうです。
そんなことをぼんやりと考えていた私の心にピタッとくる本が届きました。