ここあん便り

訃報

このところずっと気にかかっていた心配事が現実のものになった。
訃報。

予定をみんな蹴散らして、ご葬儀に参列した。
ただただ、残念でならない。

高校生の頃、「保父さんになりたい」と言った言葉通り、県内初の男性幼稚園教諭となった彼は、私にとって何か困ったことがあると頼ってみたくなる存在だった。
そして随分助けてもらった。

ご葬儀の参列者は途切れることがなく、別れを惜しむ人の数だけ彼の優しさを、大きさを感じた。

出会う機会は少なくても、ちゃんとどこかで見ていてくれて
「まりちゃん、そげなことじゃいけんで。」
そっとたしなめてくれる。

大切な友人を失った。