「ニジノ絵本屋 絵本フェア&窓のようなカレンダー展2025」が終わりました。
お出かけいただいた皆さん、ありがとうございました。
大切な原画を壁からおろし、次の開催地へ送り出すと、ホッとした気持ちと、寂しい気持ちと、「はじめまして」の方や、いつものみんな、元気な子どもたちが原画展の空間で交差した日々を思い返して、ひとりニヤニヤしていたりします。
思えば今回の企画は、私が自ら企画したというわけでなく、成るべくして実現した、ある意味必然のような企画でした。
人とのご縁とは、そうしたものなのかしら?不思議ですね。
2007年、おもちゃ屋を始めようと決意したとき、おもちゃの片隅で絵本も取り扱いたいと、私は密かに願っていました。
けれど、書籍の流通・販売について、素人の小商いではとても手が出せそうに無いと半ば諦めてもいました。
絵本は絵本の専門店にお任せして、ここあんは木のおもちゃの専門店になろう、そう自分に言い聞かせ納得していたように思います。
そんなある日、美保関町で開催されたイベントで、
ニジノ絵本屋のいしいあやさんを知り、ニジノ絵本屋さんの絵本数冊と、こちらの本↓を求めて帰りました。
この本には、彼女がニジノ絵本屋さんを始めるいきさつや、小さなお店を開いて奮闘する様子が書かれていていました。
中でも、販売するための絵本を、一冊からでも注文が出来る「子どもの文化普及協会」を利用したという記述は、探していたものを見つけた喜びと、私にも出来る!と、一歩を踏み出す勇気に繋がり、大いに励まされました。
こうして、ここあんの絵本販売コーナーは生まれました。
玄関上がって右側の障子半間ではじめた絵本屋さんには、私が手渡したい絵本たちがその仲間を増やし、スペースをじわじわと広げ続けています。
書籍の売れない時代、といわれる中、絵本は出版数を増やしているそうです。
全国各地に魅力的な子どもの絵本専門店がありますし、大人のための絵本屋さん、カフェやバーを併設した絵本屋さん、そしてニジノ絵本屋さんのように、出版と絵本屋、更には楽しいイベント企画まで全てやってしまう絵本屋さんなど、絵本の魅力を伝えるお店は、これからも増えていくような予感がします。
地域の書店が姿を消す中、独立系書店をはじめとした、新たな本屋、絵本屋…本と人が出会う場の広がりは、私のような人間にとって希望であると同時に、私たちの生活に必要であり、求められていることだからでしょう。
ここあんの絵本屋、今後どう変化していくのかな?
原画展などのイベントをもっとやりたい気持ちはあるけれど、原画を展示すると子どもたちの遊ぶ空間を奪ってしまい、悩ましい〜
ここあんらしい絵本屋めざし、これから何ができるか考えたいと思います。
最後に、皆さんにお願いです。
絵本を始め、書籍をお求めでしたら、ネットをポチッとする前にお近くの書店をご利用下さい。
ここあんでもご注文いただけば取り寄せ可能です。
地域の書店を守ることは、地域文化を支援することに他なりません。
ここあんも絵本屋の端くれとして、頑張りますよ〜