ここあん便り

終わり無き断捨離

世の中「断捨離」ブーム。けれど私、今ひとつ正しく理解できない。
ブームとは無関係に、毎年定期的に私が繰り返す行為は「ただの片付け」なのかなあ。
本来、モノに対する執着心はない方なの。ただ、ついつい色んなものが溜まってしまうと言うだけのこと。
衣替えのシーズンには、衣類の入れ替えとともに小規模ながら処分を行う。
今回も、捨てるもの袋とフリマ行き袋を作って仕分けしながら衣類の入れ替えを敢行。
今回はタンスの中の大整理も実施、何年も使っていないハンカチ・スカーフなども整理して随分すっきりした。
後は捨てるモノ袋を最終処分場へ搬入しなければならない。リサイクルゴミも溜まっているから、近いうちに持って行かなくちゃ!!

さて、一段落と思っているところに母からの電話。
「ちょっと、あなた9号着るでしょ!」って、(もしや、要らない洋服を押しつけるつもりでは・・・)
「9号?。近頃9号は大きくて着ないのよ〜、ぶかぶかしちゃうから」と防衛戦もむなしく
「なに?こっちは入らないんだから。それくらい着なさい!!とにかくちょっと寄って!!」と相変わらず強引なお言葉。
結局、とても私が着て出かけることなどなかろうと思われる豪華高級マダム服をひと箱、ありがたく頂戴して帰る羽目に・・・。
近頃、このパターン、妙に増えています。要らないモノを娘に引き取らせる母。身辺整理をしておきたい年令であることはわかるけれども、自分の買ったモノには責任を持たねばなりませんぞ。
世界遺産のDVDしかり、古本、値打ちのなさそう(素人にも分かる)なアクセサリー類・・・。
こうしたものは戸板市で売り飛ばすわけにもならず、我が家に蓄えられていくばかり。

やれやれ疲れたと我が家にたどり着けば、息子が一念発起で「お片付け中」。
「か〜ちゃん、これどうやって捨てたらいい?」留め具付きバッグ類(小学校時代からの)多数。
「金具やプラスチックは切り取って外しなよ」と強力キッチンばさみを手渡す。
「か〜ちゃん、これはもう着ない」「これ、俺のじゃないけどどうする?」
く〜っ!!家族中の断捨離、始末を付けるのは結局私。

ああ、生きていくこと=断捨離なのかしら。終わり無き断捨離、恐ろしや、恐ろしや・・・。