ここあん便り

積み木のアトリエ

積み木のアトリエ、連日ちょうど良い人数で遊んでいます。
普段、戸棚の奥にしまってある積み木たちを出して「自由にどうぞ」という企画だけれど、子どもたちは結局いつものおもちゃで遊びはじめるのです。
いつもある。
いつものおもちゃ、って重要です。
それに、そもそも、子どもたちは「ここあんで遊ぶ」つもりで来てはいるけど、積み木のアトリエという大人のもくろみなど意に介さず・・・。
「ほら、みて、こういうの、使えるんだって〜」と大人に言われても「なに?」って顔。


それでもいつもの遊び相手「ぐりとぐら」でごっこあそびを始めると・・・


積み木にも自ずと手が伸びて、そこから遊びが広がっていくようです。(↑5歳児のあそび)

「積み木遊びを、子どもが好きになるにはどうしたら良いですか?」と聞かれたことがある。
まずは、いつもそこに積み木があること。
そして「できた!面白い!」という経験を積み重ねられる環境(時間、空間)を保障してあげること。
大事なのって、そういうことかなと私は思う。
どんな遊びもそうだけど、遊びとしての満足感って重要で、これから盛り上がるぞってところで中断させられるのは最悪。
積み木遊びは、終わりの無い遊びの代表格だから、できれば今日の続きを明日またできるようなスペースを確保してあげられると良いなあ。


モザイクタイルは、美しい作品が作れて楽しい〜。思いがけないデザインに辿り着いたり。(青と緑の作品は7歳)

積み木遊びのアクセントにと準備したお人形。「見て〜、分けたよ〜」(分類されている)


「あ、待って・・・」(新たな分類ができた)


この後、さらに新たな分類ができないかと、考える。(7歳)

子どもの遊びを見守る大人の関わりも重要。


「家を作る」とはじめた遊びは色々と変化を重ねた末に、ビー玉転がしへ。
そして、階段をビー玉が転がり落ちる遊びから、ビー玉の走る道になり、道からビー玉が落ちないようにガードをつけて、坂道を転がるしかけに。(5歳児の遊び)

この時のお母さんの対応が素敵だった。
色々思いついてチャレンジするお子さんに「どうなる?どうなるの?」ってわくわくしながら見守っていて、お子さんのやろうとすることを共に楽しむ様子に感心。
大人は、つい善かれと思って手を出してしまいがちだけど、勝手に手伝ったりしない。
「ちょっと、ここ持ってて」など、子どもに頼まれたことは手助けするけど、それ以外は見守る姿勢に、遊びの主体は子どもだっていう、一番大切なことを改めて教えられた気がしたなあ。

積み木のアトリエ、残るは二日。
どんな遊びが飛び出すか、楽しみ〜
7/26(金)、28(日)いずれも10時〜12時、事前予約をお願いします。