ここあん便り

秋らしい一日

お時計でございます。
秋ですね、ここあんの庭にも落ち葉が舞い落ちています。
私には叶わぬことですが、落ち葉の絨毯を踏みしめて歩いたらどんなだろうかと
毎年この時期になると思うのです。
色づく木々たちは同じ一本の木であっても、葉の色はそれぞれに違いますね。
特別に真っ赤に色づくものや、ほんのりと色づくもの、
お日さまとの親密度がそうさせるのかしら。
不思議なものですね。
庵主さんはこの時期、「ちいさなき」神沢利子ぶん 高森登志夫えをたびたび手にとって眺めています。
「神沢利子さんはね、たまごのあかちゃん(こどものとも)からのファンなの」と庵主さん。
雪解けの頃に必ず取り出す「ぽとんぽとんはなんのおと」も神沢さんでしたね。
「言葉が、苦労しなくても自分の言葉になる。好きな絵本っていうのは、みんなそうなの。」
お天気も良く、きっとちびっ子さんたちはお外で遊んでいるのでしょう。
しずかなここあんに庵主さんひとり、絵本のページを静かに静かにめくっています。