ここあん便り

無性に悔しくて・・・

鳥の演劇祭、フィンランドのパペットシアター”ブイ”の人形劇は予想通り、素敵だった。
字幕を目で追う作業が必要なため、人形をしっかり見ることが出来ず、仕方ないこととは言え、それが残念ではあったけれど・・・。

人形劇だからこそ、演じる(みせる)ことができるストーリー。
役者はひとり、舞台はいたってシンプル、なのに奥行きを感じさせる舞台。
観客が想像すべき余白がたっぷりとある。
小さい人たちも、クスクス笑いながら観ていて、大人は大人なりに考えながら観ることができて、
ほんとに、いい舞台だった。

けれど、終演後、そして帰路もずっと、悔しい気持ちでいっぱいになった私。

アフタートークで数名の方が人形劇俳優に質問をしたけれど、「日本には人形劇がない」「人形劇の文化がない」と繰り返しおっしゃるのを聞いて、どうしようもなく辛くなった。
「日本にも素晴らしい人形劇があります」と、よっぽど発言しようと思ったけれど、場違いな気がして言えなかった。
そして、発言できない自分にも悔しさが残った。

今もまだ、胸のつかえがとれていない。
来年は、鳥の演劇祭で日本の人形劇を上演してもらおう。
「ない」のではなく「知らない」という現実を知るために。