毎朝、ひとりジーン…。
込み上げる涙に、戸惑いながら喜ぶワタシ。
朝ドラ「ばけばけ」の主題歌を聴く度、そうなる。
理由は分からない。
涙腺が緩むのは、果たして良いことなのか?
先日などは、益田へ出かけた帰りに水族館アクアス(浜田)に寄り、はじめてシロイルカのショーを見たのだが、2頭のシロイルカがシンクロする様に涙腺崩壊…。
あれは、ゼッタイ見るべし!!
すっかりシロイルカの虜。
どういうことだろう?60年以上生きてきて、動物のショーなど幾度も見たはずなのに、こんなに感動したのは、はじめて。
身体が弱っているときだったからなのか?
涙。
そう言えば、自分自身のことで、泣いたのはいつだろう?
悔しい、とか、哀しい、とか、怒りや歓びも含め、感情が大きく動くような出来事とは、どうやら縁がなくなったのでは?
それはそれで、ちょっと寂しい〜
はは〜ん。
(韓国ドラマにはまる理由は、この辺りにもあるのかも。)
涙は、本人の意思とは関わりなく、不意に、突然、襲ってくる。
「あ!」と思ったときは、すでに流れ始めてしまう。
通常、コントロールできない。
通り雨のよう。
毎朝、朝ドラが始まると、小さく心の準備をして、テーマソングに集中。
あの歌の、どこが私の心を刺激するのかを探そうと試みる。
言葉なのか? 曲調なのか? 声?
先日などは、口ずさんでみようとするだけで声が震えて歌えなくなったほど。
今しばらく調査が必要。
しかし、涙が出ることを、自分自身、歓迎していることは確か。
「今日も、私の心は感度良好♡」みたいな歓迎ぶり。
心が動く、その自分に気づいて嬉しくなるようだ。
涙を流せない、としたら、辛いかな。
そんなことを考えているとき、ハン・ガンのこの本に出会った。

涙の箱/評論社「涙つぼ」と呼ばれる泣き虫少女のお話し。
涙には、特別な色や種類があって、それを集める人は、「純粋な涙」を探し求めていた。
その男と少女が出会い、共に過ごす時間の先に待っていたのは…。
涙をめぐる、素敵な物語を読みながら、おばあさんの流す涙も、透明で純粋な涙であって欲しいと密かに願った。
税込み1,650円
思春期女子へのプレゼントにしようかな〜

