ここあん便り

母の日

ここ数年、ピンクや赤を纏うようになった私だけれど、そのきっかけをくれたのは亡くなった母でした。

あれは母の日だった。
出かけることが好きだった母を買い物に連れ出して、何か気に入った洋服があればプレゼントしようと思っていたのだけど、母は自分のを選ばずに「こういうのを着なさいよ」とピンクのTシャツを私に差し出した。
「こんなの着られないよ〜」と言うが譲らない…
結局、母の日に何もプレゼントはしないで私は自分用にそのピンクのTシャツを買う羽目に。
そのピンクのTシャツは、しばらく放置していたけれど、着てみると思いの外似合っているように見えて、今ではお気に入り。
それ以来、綺麗な色味の洋服を選ぶようになった。
「お母さん、ピンクが似合うって教えてくれて、ありがとう〜」
母の日に、花を贈るような可愛い娘でなくてごめんね。
その母が晩年好きだったアイスクリーム

珈琲+アイスクリームというのがお好みで
熱い珈琲と冷たいアイスをなぜ一緒に?
今も不思議に思う。

写真のアイスは、昨日叔母を見送った霊園で出だされたもの
叔母を亡くした従兄弟の姿が切なくて
息子に看取られて旅立つ叔母は幸せだな、としみじみ…

母への思いは色々(良くも悪くも)あるが、
この世にたったひとりなんだよね