最近、ピンクのTシャツを着る私。
きっと珍しいからだろう、「素敵ですね」と言ってくれる人がいて気をよくする。
還暦を迎えたこともあって、赤いものを意識して身につけているのだが、昨日などは赤にピンクの派手なばあさん。
人がどう思っても良いや、好きなものを好きなように着れば良いのだ!(還暦って楽しい〜)
そもそもこのピンクのシャツは、亡くなった母が選んでくれたもの。それはまだ元気があって買い物やお茶するのを楽しみにしていた頃のことだ。
「母の日だから何か買ってあげるね」と買い物に連れ出した。その時母に何を買ってあげたのかは忘れちゃったけれど、「私も自分で母の日を祝うわ」と言ってあれこれ物色する私に「これくらいの色を着なさいよ」と指し示したのがこのピンク色のシャツ。「え?すごいピンク!」と呆れる私に、これ以外にない、くらいの強い口調で勧めるものだから、母の日でもあるし母に従うことにしてピンクのシャツを買い求めた。
その後このシャツはタンスの中で長らく眠っていたけれど、今、頻繁に身にまとうことになった。
元気な頃の母に見せることはできなかったけれど、きっと空の上で「ほら、よく似合う」と言ってくれているかな。