尊敬するSせんせに教えてもらったこと。
幼い子どもは毎日同じように繰り返される日常に「安心・安全」を感じ、落ち着いて暮らせる。
こうして日々安心感の中で暮らしながら、時折起こるサプライズに胸おどらせる。
このサプライズの中に「アートスタート」が含まれるのだけどね。
毎日を安心してくらせる。それは、幼い子どもにとってとても大切なことなんだって。
この度、Sせんせの言葉を思い起こさせるような話を別の方から聞いた。
「日常が大事」
普通の生活を知らない、経験していない子どもを更正させることの難しさを教えて下さった。
そもそも、戻ってゆく場所(安心して暮らせる家庭という意味かな)がないという現状。
「普通って何だ?」と問う子どもに「ごく普通の日常」をどう理解させたらいいのだろう。
子どもの健全育成に関わる仕事のあり方を、今、この時代にふさわしい形に変えていかねばならないということを教えられた。
キャンプだ、リクレーションだ、と体験型のイベントを企画するのが当たり前、普段体験できないことを体験できる喜びがあった頃は良かったが、それが今なお必要なことだと思い続けていたかもしれないね。
確かにイベントなら、選ぶのに困るほどあるもの。タダで楽しめたりもしてさ。
サプライズではない、ごく普通の日常をまずは体験させてやることが今何より必要なんだねえ。
そして、そのベースをつくるのは、やはり乳幼児期かしらね。
学校は「学力」を、心を育てるのは「家庭」とはっきりおっしゃったのが小気味よかった。