ここあん便り

旅の記録(2024年5月滋賀県)

先月半ば、連れ合いさんと二人でドライブ旅(2泊3日)に出かけました。
報告をブログに書かねばと思いつつ、ぐったり疲れて、今になりました〜

元来、出かけることがあまり好きではない我々夫婦、ドライブ好きだった合い方も、古希ともなればルンルンブイブイ〜♪とはならず、安全機能付き高級車でソロソロ、度々休憩をはさんでようやく目的地へたどり着くのでありました。

そもそも言い出しっぺは、あちらなのです。
「どっか行きたいね〜」と去年辺りから度々言い続け、切望するものの全くのノープラン。
「休みを(自分の)早くとらないといけん!!いつなら行ける(私がね)んだ!!」と、しつこく迫り、日程だけは早々と確保したのだったが、言い出したくせに動く気配全く無し。
結局、行き先の候補から決定、宿の手配、旅の行程など、奥さまに丸投げである。

(いかん、いかん、愚痴が止まらなくなりそうなので、連れ合いの話はこの辺で終わりましょう。)

どこへ行ったかというと、琵琶湖の周りです。
初日、彦根城(天守閣へは、私だけあがる)〜琵琶湖プリンスホテル泊(眺望良し!食事、大変美味しかった〜)
二日目、石山寺(光る君へで、まひろも詣でていましたね)〜県立琵琶湖博物館(見応え十分)〜
クラブハリエ/ラコリーナ近江八幡(人気のお菓子工房でお買い物)〜
信楽へ、お山の上の温泉宿泊(近江牛を堪能)
三日目、信楽陶芸の森美術館(リサ・ラーソン展をじっくりと)〜信楽の町を見て帰路へ

さて、色々報告はあれど、振り返ってみてどこが最も印象深かったかと言えば、当初予定していなかった琵琶湖博物館かなあ〜 滋賀県立琵琶湖博物館
まず、こちら 展示室C で生きている「かやねずみ」をはじめて見たこと。
水族展示室  まであって、じっくり見るには一日がかり〜
世界中の湖の生き物が展示されていて、海外からのお客さまも多かったです。

ここで買い求めた一冊の絵本、これが素晴らしくて感激〜


中学生が記録しまとめた図鑑のような絵本。 はじめてのびわこの魚/能美舎


圧巻の画力! 作者のさかな愛がビシビシ伝わります〜

博物館には、地域の研究者の紹介コーナー(地域学芸員フォールドレポーター)が顔写真付きであって、研究を支援したり、活動や発表の場にもなっていること。
展示は見応え十分なのだけど、それ以上に体験型の事業や人材育成的な事業に力を入れているのかな、という印象。幅広い年代の人たちが活用し、交流できるように考えられているな、と感じました。

また、旅を通じて気づくこと、発見することの中に、自治体の現状、元気度が何となく分かるってこと、ありませんか?
道路が綺麗に整備されている自治体と道路が凸凹していたりでメンテナンスが間にあっていないのかなと思われる自治体があること、特に主要道路周辺の樹木の管理や除草作業が出来ているところと手つかずの所など、なんだか財政状況が見えるようです。
それは観光施設や博物館などの従業員の対応(ホスピタリティー)も同じで、人的配置がなされていない施設は、ただの入れ物として存在している感じで、来場者の無駄足感は否めない。
そういった意味では、焼き物を見たり買ったりしようと楽しみにしていた信楽で、良い出合いが見つけられず心残りとなりました。

境港には、海とくらしの史料館があり、魚のはく製がたくさん展示してあります。
以前、この史料館のリニューアルについて検討する会議に委員として参加していたことを、今回、琵琶湖博物館で過ごしながら思い出していました。
検討委員会は既に市長への提言を終え、既に解散していますが、今なら、もう少しマシな意見が言えたなあ〜と思うのです。
リニューアルの計画は、その後どうなったのやら、全く動いていません。
けれどもし、リニューアルが本格的に始まることになったら、パブリックコメントをしっかり書いて出そうと思います。
展示以上に、「人々が、集い、使う」史料館になることを願って。