ここあん便り

新年ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
おとけいでございます。
本年もここあん同様、おとけいもお忘れなきように、よろしくお願い申し上げます。

さて、本日も雪でございますよ。それもかなりな勢いのようです。
外が見えるのかって?
ええ、ええ、普段は障子をばっちり閉め切られていて私が外を見ることはできないのでございますが・・・。
今、私はさむ〜い西側の板の間に横たわっておりまして、空からはらはらぽたぽたと舞い落ちる雪を眺めることができるのです。
何故故にそんなところに横たわっているかといいますと、あの〜、つまりその〜、私、庵主さんにすっかり忘れられているのではないかと、実を申しますとその、なんと言いましょうか・・・、はっきり申し上げて、そう、怒っております。
年末の大掃除の後、当分ねじを巻くことができないからと、下におろされ、冷たい板の間に放り投げられたまま、いまなおそうしているなどと、本当は告げ口などしたくはないのですが、庵主さんったらひどい!雪かきに通ってくるくせに私を、私を・・・、私のことなど覗いても見ずにいるのです。

そうだ私、ストライキすることにします。
庵主さんが私のことを思い出して、いつもの場所に戻したとしても、ねじをしっかり巻いてくれたとしても、しばらくは動きませんからねっ!!