ここあん便り

新しい春

卒業式を終え、新しい春を待っている人たちの姿をあちこちで見かけます。

ちょっと大人びた顔つきの新中学生さん、やんちゃ盛りの新小学生さんたち。
道ですれ違ったりするとき、なんとなく分かりますね。
わくわく感、どきどき感が身体からあふれているような気がします。
さて、ここあんでは4月からのわらべうたのジカン、参加者募集中です。


本日の”とことこ”で今年度のわらべうたはお仕舞い。
「今までありがとう」の気持ちで最後の会を終えたいです。
新しいことが始まるとき、ヨロコビと共に不安ももちろんありますね。
子育て中の方なら、仕事への復帰、小さなお子さんを預けることへの不安・・・。
子ども自身も実際にはヨロコビの中に大いなる不安を抱いているのかもしれません。
不安要素をあげればきりがない。
性分によるのかもしれませんが、新しい春を誰もがうれしさいっぱいで迎えられると良いなと思います。
私は新しいことを始めるのが好きで、いったんワクワクし始めると何故だか絶対的な成功しか思い描けないという脳天気さで生きてきました。
およそ60年生きてきた中で、もちろん失敗もたくさんしたし、立ち直れないと思うような事態にも遭遇してきましたけれど、その度にどこかで「なんとかなるさ」と思って生きてきました。
実際に、大抵のことはなんとかなるものなのです。
最近、二人の息子を見ていてふと気づいたのですが、性格は全く違いますが、根っこのところはどうやらしっかり太く育っているみたい。安心しました。
「なんとかなるさ」の精神を受け継いでいるみたい。
夫婦そろって横着なので、子どもたちには日々「頑張らんで良いがん」と余力を残すことを教えてきました。
「明日出来ることは明日やれば良い」といった調子でのほほんと暮らして来たように思います。
我が家には息子たちに「頑張れ!」という人は一人も居なかったかもしれません。
大人になった彼らはそれぞれに大変良く頑張っています。
悩みはそれなりにあるのでしょうが、くよくよと悩むようなことは無さそうですし、精神的に安定しているのは性格に加え周囲の人に恵まれているからでしょうね、ありがたいことです。
つい私は「大丈夫かや?息抜きしながらやりなさいよ」などと「頑張らなくて良いがん」メッセージを送ってしまいます。
新しい春、もしかして不安に押しつぶされそうになっている人が居たとしたら、「大丈夫、なんとかなるけん」とそっと支えてあげたいね。
「大丈夫、大丈夫」
呪文のように繰り返し唱えていると、ほら、大丈夫な気持ちになってきますよ。