ここあん便り

手わるさ

ばあちゃんは手仕事することを「手わるさ」と言う。
繕い物や小さな作業のことを、そう呼ぶ。
そして近頃は
「手わるさ すうおたが もう なんだい できんやに なった」と繰り返す。

私も「手わるさ」を求めている。
暇、ということでなく、ちょっとしたときにちょっとできることがあると
なんというか、安心するっていう感じ。
パッチワークとか編み物とか、そういうたぐい。

冬だからだと思う。
近頃は「お手玉づくり」の続きや、「花ふきんづくり」をチクチクと。
大作とか、一つのことを極めるというようなことでなく
何も考えず、ただ手を動かし、それなりの成果が出る
「手わるさ」。

「手わるさ」ができなくなったら、やはりつまらないだろうな〜。
ばあちゃんにも、まだまだできる「手わるさ」がきっとある。