思春期の人たちとどう向き合ったらいいか。
ひとりひとり育ってきた環境も違うだろうから「こうすればいい」って正解はないよね、きっと。
中学生の親さんたちに話しをすることになっているので、あの年頃の子どものことをあれこれ思う。
私はどんなだったかと思い起こしてみる。
お母さんのことを「あの人」などと呼んだり、随分批判的な見方をしていたように思う。
自意識過剰なお年頃。
学校からの帰り道、曲がり角での友達との立ち話はエンドレス。
時折母に見つかって「みっともない」と言われても話は尽きない。毎日会ってて、すぐまた会う約束してたりするのに、今思えば、よく話すことがあったよねえ。
仲間意識が猛烈に強く、抜け駆け厳禁、掟破りは生死に関わる位の一大事。
夢見る夢子。空想は果てしなく広がって、悲劇のヒロインになったかと思えば、たちまち至福のお姫さんになることも。
13歳。
私が私を過剰に意識しはじめたのは、13歳だったと記憶している。
秘密を持ち始めたのもこの頃。
最も、親にはたいていのことは見抜かれていたかも知れないけれど。
大切な友達と出会ったのもこの頃。
密度の濃い、友達関係。
大人になってから、会うことはなくなってしまったけど、思春期の頃の私にとって一番大切な女友達。
二人だけで、こっそり交換日記したりしてたの。あれ、どうしたかなあ。大きなスケッチブックを使っていたっけ。
二人で詩集をつくって発行したりもした。あの頃コピーするのも結構お金がかかって、お小遣いをやりくりして苦労してつくったんだよね。
長電話をいつも注意されてた。
ケータイが手放せない今の女子中高生の気持ち、ちょっと分かるような気がした。