ここあん便り

必要とされる場所へ

ここあんにこもっていると、自分をどんどん甘やかしてしまう。
居心地良すぎて、だ〜らだ〜ら、好きなことだけして一日が過ぎゆく。

境港に住むようになって33年、幼子を連れ、子どもと文化に関することを、”文化不毛の地”といわれていたこの町で、開拓者的(自分で言うのもなんだけど)にやって来た私。
誰もやっていないこと、そんなの無理よ、と言われることを、若さではねのけ、突き進んできたように思う。

けれどこの頃、すっかり落ち着いてしまい、何だかなあ〜
自分に今、何が出来るのか、或いは、まだ何かやれることがあるのかしら?など考えて、どんよりしてしまう。

親子劇場をはじめ、NPOなど、非営利組織の人間として、時に行政を敵に回し、鼻息荒く怖いもの知らずで自己主張したこともあったが、今では、非営利活動をする人たちへの世間の眼差しは優しく、行政支援も手厚い。
明らかに時代は変わった。

組織運営の大変さを理解しているから、ひとり気ままに、と続けてきた「ここあん」も、結局は自己満足止まりで、誰かに必要とされている感は下り坂であることは確か。
贅沢な言い分だと分かっちゃいるけど、なんだか満たされないんだな。

そこで…、ちょっと、外へ出てみようかしら?
ここあんで待っているだけじゃ無く、外へ出てみる必要があるんじゃないの?ってね。

例えば、この春から、米子市児童文化センターさんと一緒に、月一「おもちゃの広場inじどぶん」を開催します。
(NPOの事業の一環ではあるけど、おもちゃコンサルタント有資格者としての活動です)


児童文化センターの職員さんと共にはじめることで、新たな発見も期待できます。
子育て中の方たちとの「はじめまして」にもワクワクしています。

こうして、少しずつ、外へ出て行く機会を増やそう。
わらべうたも同じく、ここあんで参加者を待っているだけでなく、必要とされる場があるとしたら、そこへ出かけて行こう。
そんな気持ちになっています。