小学校の読み聞かせボランティアを続けている。
息子たちが通っていたS小学校に、3年ほど前から毎月1回。
さらに今月からは、孫の通うA小学校にもお邪魔(今日、無事デビュー)している。
さて、今回何を読んだかと言いますと、ワタナベさん 偕成社
(わらべうたの知恵さんに教えてもらったと記憶)
寒いこの時期に読みたくなる一冊。
S小学校は3年生に、A小学校は1年生に、同じ絵本を読んでみました〜。
当初、この絵本を読んでみようと考えたとき、3年生にはもの足らないかも?と少し案じていた。
偕成社の紹介には、対象年齢3歳〜となっているし、さっと読めば5分ほどの文章量。
この絵本の他に、いくつか候補もあったので、「う〜ん」しばし悩む。
絵本を選ぶとき、私の選書ポイントは、まず学年(年齢)、次に季節、世の中や近隣での出来事に関係するもの、日本の昔話なども意識的に選ぶ。
今回のように悩むとき、最終的に決め手になるのは、私自身が子どもたちと一緒に楽しみたい、つまり、自分が今一番読みたいと願う「心の声」。
で結局、「ワタナベさん」を、3年生と楽しむ方法を考えながら準備を進めた。
あらためてこの絵本をじっくり眺めてみると、絵の中に様々な問いかけが浮かんでくる。
子どもたちなら、この絵の中に何を見つけるだろう?
3年生ならきっと黙って聞いてはいないはず。
よしよし、子どもたちと一緒に「なんだろう?」「どうなるの?」「あ、知ってる!」を会話しながら楽しめそう。
3年生は興味津々聞いてくれて、鍋一つで美味しいお料理を何でもつくる「ワタナベさん」のお店を、ワタナベさんの世界を、私と一緒に探検してくれたように感じた。
この絵本、3年生にぴったり〜♪
小さな手応えを感じて、1年生にもこの絵本を読んでみたい♪と心の声。
1年生は…やはり1年生ですね。
まず、ワタナベさんを理解するのに少々時間が必要なのね、という印象。
徐々に「そういうことか」と、分かった顔になっていくのが可愛くて面白い。
ナポリタンって知ってる?と聞けば、うん、うん、と頷き、どこの国のお料理だろう?と聞くと「アメリカ!」(笑)
イタリアのお料理なんだって〜と続ける。
最後に先生が「感想を言える人、お願いします」と子どもたちに呼びかけたら、「鍋一つで何でも作れるのがすごいと思いました」と優等生のコメント複数、これもまた可愛い。
普段、ここあんや支援センターでは乳幼児さんを相手にすることが多いので、小学生集団に絵本を読むのは新鮮で面白く、色々気づかせてもらう上に、子どもたちに喜んでもらい、感謝してもらえるのだから、私にとってこの時間は有り難いことこの上ない。
さて、来月は何を読もう。
子どもたちのまっすぐな瞳をがっかりさせるようなことだけは避けたいですね。